雑草ってそういうものだったのねwきっと二人は成人したら、カ○ビス・カップに一緒に行ってるかもしれない。本当に楽しそうで、素晴らしい話ですね。
「百合」と「雑草」。シンプルにして、全てを表したタイトル。普段、恋愛・ラブコメジャンルはほとんど読まないのですが、最後まで一気読みでした。女子高生ふたりの会話がいきいきしています。……「極東ラットランド」の語の破壊力。この物語の魅力は他にたくさんあるでしょうに、どうしてもこの語が脳裏に焼き付いて離れません。すみません。(皆さん仰ってますが、大きな声では薦められないので、小声で薦めます。)
70年代でしょうか。空気の中にも夢が漂っていた頃の日本を感じました。その懐かしい感触がとてもいいです。日本ではもう、空気の中には夢の粒子は発見されない筈なのですが、それでも主人公の二人の少女は夢を見続けようとします。現代の夢はアミューズメントパークのイルミネーションに投影するものに変化していますが、それでも夢は夢。二人が何よりも夢をみることを優先させる姿勢に若者らしさを感じました。この作品では、そんな二人の少女の交歓が丁寧に爽やかに描かれています。
なんというかドープな「乙女の祈り」というかなんというか。でも自信を持って言いますが素晴らしいです! と言いたいです。2人の会話がいきいきとしていました。
面白かったです。ただ、ネタがネタだけに、おすすめするとは書けない作品です。 エロスを前面に出した百合作品とは一線を画するが、退廃的な行為を前面に出す事で微エロを感じさせている。 枯れゆく行為の美、のようなモノがあり、問題小説・読楽あたりに掲載されていそうな雰囲気の作品です。
百合もののなんたるかというのは分からないですが、単純に「青春小説」としてこういうのはありだと思います。そして得も言われぬ面白さがありました。人に勧めにくいですけど。
ドラッグで繋がる友情からレズビアンな関係へと発展していくと、どうしてもセクシャル&バイオレンスな方向を想像しがちでが、この作品では同じ動画をみたり遊園地デートしたりときちんと百合の範疇に収まる絶妙なバランス感覚をしています。女の子が仲良くしているだけじゃ物足りない方にオススメ。
清く正しい百合とは違う、背徳的でブラックな百合作品。こういう方向性の百合は、珍しいので楽しめました。二人の秘密の快楽が、破滅的な結末を迎えないことを祈るばかりです。追記 無事に完結しましたね!とりあえず、紗英と有紀の二人は末永く幸せに暮らすように!
タイトルにもある「雑草」の存在も相まって、百合ジャンルにおける「少女二人の逢瀬を覗き見る」感覚を存分に味わえる作品。雰囲気が危なげではあるものの暗くなく、爽やかに読み終えることができるのも魅力。
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