繰り返しの雨宿り

作者 和瀬きの

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★★★ Excellent!!!

他の方々も多く述べられていらっしゃいますが、描写の仕方がシンプルなのに印象的で、シンプルだからこそ、読者それぞれの好きなように世界観を想像させてくれる。

言うのは簡単ですが、実際に描くとなると、努力や才能が必要な技術だと思います。

とある女性が迷い混んだ喫茶店。
雨宿りに、招かれるように入ったそのお店で、「見知らぬ」男性との相席を提案されます。

女性の性格からして、この提案を賛成したことも、もしかしたら伏線になっていたのかも知れませんね。

この作品のテーマと、物語の舞台も上手いことマッチしていて、雨宿りのための喫茶店で一息つくのだけれど、どんどんオチにむかって加速していく様は、雨がどんどん強くなっていく景色と似ています。

彼女がどうしてこうなったのか。そしてどのような結末となるのか。

雨がきっと止んでくれることを、心の中で祈っております。

素敵な物語をありがとうございました。


にぎた

★★★ Excellent!!!

冒頭の描写が素晴らしいです。
とくに「とにかく自分の靴ばかり見つめていたものだから」という描写。
これで気持ちをつかまれました。
主人公はなんで靴ばかり見ているのか?
でも、その気持ちがなんとなくわかるんですよね。
この作品には押しつけがましいような描写はないのに、不足も感じられません。描写センスが良いのでしょうか。全体的にとても上質な仕上げになっていると思いました。
ストーリーはここでは書けませんが、この種のものに時々見られるような矛盾もきちんと回避しておられます。
オススメできる佳作です。