盲目は恋(孤悲)の始まりとでも云いたくなるような内容です。辛味が効いてます。そして、それがこの作品の持ち味。(辛いのが苦手な方は注意が必要かも)。しかし、これまた恋の一つ。
人にはそれぞれ世界があり、その世界の拡がりが人と人との繋がりである。 伝わらない、繋がらない、重なるわけがない、そんな世界だ。 少年は、『目を閉じている』のだから。 盲目。 見えない世界に、彼女は、いない。 閉ざされた世界に、少年は一人、佇む、そんな恋物語だ。
これはなかなか……。主人公の感情の推移が上手く、実際にあってもおかしくないかもしれない、と思った。タイトルの通りとなるが、まさに「恋は盲目」。人間の闇を垣間見た気がした。