秋田健次郎

王道ながらも胸キュンせずにはいられない、主人公とお抹茶王子との関係性。 茶道部を通じて描かれる部活と青春。 自分の生き方を考え始める年頃である中学生たちの人間ドラマ。 そのどれも…続きを読む

とある田舎を舞台に、謎の不良高校生と出会うところから始まる本作。 登場人物に不良が多かったり、ボクシング部が舞台だったりとなんとも血なまぐさいお話になりそうなところを、強烈なキャ…続きを読む

ある日やってきた転校生はアンドロイドだった！という王道ながらキャッチーな展開で始まる本作。 登場する用語は本格SFさながらでありつつ、子供でも楽しめるようにチューニングされている…続きを読む

学校の七不思議という王道中の王道を描きつつ、性的マイノリティという社会的なメッセージも扱っている作品。 登場する七不思議のオバケたちも、金次郎像や花子さんなど王道でありながら、ど…続きを読む

顔はいいのに他はパッとしない残念イケメンの潔がキノコみたいなコンピュータウイルスに取りつかれて、ネット空間にダイブ出来るようになっちゃった！ とすごくキャッチーな設定だけど、作品を…続きを読む

忘れた記憶を見たり見せたりすることができる能力と新聞部という部活の相性が抜群の作品。 児童書ではあるものの「大切なはずなのに忘れてしまったこと」というテーマはすごく普遍的で多く人…続きを読む

ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記』という有名な児童小説の世界に現代の女の子が迷い込むところから始まる物語。 『十五少年漂流記』は1800年代に出版された古典中の古典だが、本作では…続きを読む

異世界からやってくる贈り物『マテリアル』を使ったクラフト部というユニークな設定の本作。 作中には多種多様なマテリアルが登場して、そのどれもが興味深い特性を持っている。 つまり、そ…続きを読む

ありのままの自分という現代的なテーマを児童文庫らしい胸キュンな物語を通して描く。 ジェンダーの問題というと重くシリアスなものと捉えられがちだけど、本作はかっこいいも可愛いも両方あ…続きを読む

滅亡した世界に残された地下シェルター「東亜ドーム」に暮らす子供たちを描く本作。 とても、子供向けとは思えない設定だ…… しかし、実際に読んでみると主人公の性格から細かな文体に至る…続きを読む

角川つばさ文庫小説賞という児童文庫の公募に応募されている作品で、実際しっかり子供向けを意識されて書かれてもいるのですが、対象年齢とか関係なくシンプルにめちゃくちゃ面白い。 まず…続きを読む

今年の角川つばさ文庫小説賞の応募作品を漁っている中で、ひときわ興味をそそられていた本作。 「人魚の店主が営むお風呂屋さん」という設定が抜群で、気になる度は全ての応募作の中で群を抜い…続きを読む

幻の最終回系の都市伝説は割と良くあるけど、やっぱりこの何とも言えない不気味さは他ジャンルでは出せない。

幽霊が見える少年というと児童書では王道ではあるけど、本作には間違いなく他の作品にはない魅力が数多くある。 例えば主人公のユウは幽霊が見えることを周りからからかわれたりしていて友達…続きを読む

物語ってのはこう作るんだ！と思わず感心してしまう、お手本のような展開。児童書に挑戦している実としてすごく参考になる。 人に化けて生活する狸（主人公）が突然見知らぬ少女に正体を看破…続きを読む

児童書では王道のオカルトジャンルの作品でこの発想はなかった。 比較的カジュアルに描かれがちな霊感や怪異といった要素に正面から向き合って深いテーマ性に繋がっている。 何より感心し…続きを読む

書店員という児童書の題材としては渋くなりそうなところをカップル棚というアイデアや個性豊かなキャラクターたちで、しっかり児童書として成立させているのに感心してしまった。 心地よいテ…続きを読む

お嬢さまらしい気品のある文章とキャラの濃い友人たち、そしてアイドルものという組み合わせが魅力の一作。 自分の人生を自分で決めるというメッセージは親の影響が大きい子供にこそ読んでほ…続きを読む

お嬢様学校に通う彼女たちを見ていると視力が回復しそうだ。 登場人物全員にしっかり魅力があり、なおかつその関係性がいい。 キャラが魅力の作品こそあれど、キャラそれぞれの組み合わせ…続きを読む

児童書ジャンルはカクヨムでは決して主流ではない。しかし、キャラクターの純粋な愛らしさや子供から大人まで感動できるメッセージの含まれた本作はまさに児童書の良さが詰め込まれた一作だと思…続きを読む

ハイパーペーパークラフトという架空の競技を描く本作。 王道ど真ん中のスポ根でシンプルに見ていて熱くなれる。 新しく部活を作って、メンバーを集めてそれぞれの強みを活かして戦っていく…続きを読む

角川つばさ文庫小説賞の応募作品を漁っているのですが、次の話が気になる度は受賞作品含めてもナンバーワンでした！ 正直、最終選考とか受賞作になっていないのが不思議なくらい。 すらす…続きを読む

学校の七不思議といえば王道中の王道。 本作はそんなど真ん中を避けることなく正々堂々正面から描く。 個性豊かな主要キャラはもちろんのこと、七不思議サイドのキャラがとてもキャッチーで…続きを読む

角川つばさ文庫小説賞の最終選考作品。 私はカクヨムで読める角川つばさ文庫小説賞の作品を漁っているのですが、その中でも一番好きな作品でした。 児童書では王道のオカルト要素や恋愛要…続きを読む

悪霊を退治するクラブ活動という王道の設定でありながら、主要キャラたちがそれぞれ異なる五感を駆使して戦うという設定が新鮮で面白かった。 役割が明確に分かれるおかげで各キャラクター…続きを読む

中学生の主人公が突然あらわれた子供と赤ちゃんのママになるという設定は、すごくユニークで冒頭から惹きこまれた。 物語の中盤までは子育てという要素を上手く活かした恋愛模様が描かれて…続きを読む

お題に沿って小説を投稿するお祭りである「KAC」。 そんなKACに着想を得た作品が角川つばさ文庫小説賞で金賞を受賞されたということで、おめでとうございます！ しかも、他の出版社…続きを読む

小説執筆においてあまりフォーカスされない「取材」から物語が始まる本作。 小説全体の構成は青春恋愛ど真ん中で胸キュンが止まらない。 それでいて、創作者（特に小説を書いてる人）…続きを読む

ちょうど最近「ブルーライト文学」に関する記事を読んでいてタイムリーだった。 書店によく人なら、本文を読めば「ああ、あれか！」とすぐに分かるはずです。 読書離れが叫ばれる昨今、現…続きを読む

これは私のための物語だ！　そう心の底から思える作品に出会えて本当に良かった。 吃音の少女を描く本作は、私自身の小学生時代を思い出させてくれた。（吃音ではなかったけれど、似たよう…続きを読む

なんでもない放課後の一風景なのに、すごく胸キュンしてしまう。
二人のやり取りとか関係性がぶっ刺さってしまった。

なにより、「放課後たそがれクラブ」という語感がいいですよね。

キャラクターの掛け合いと、意味深なSF設定が魅力の作品でした。 作中では、色々と意味深なワードが飛び交っているのですが、その具体的な説明はなされないという点に余白や余韻を感じて、…続きを読む

和歌のことを全く知らなかったのですが、本作を読んでみて、こんな世界があるんだなぁと感心した。 せめて百人一首の知識くらいはあった方が人生が豊かになりそう……。 「トリあえず」と…続きを読む

全く予想外の展開に笑ってしまいました！

「トリあえず」という中々解釈の難しいお題から、奥行きのあるミステリーが作れるとは……。

読後、なんとも切ない気持ちになってしまう一作です。

テーマパークの警備員という普段意識することのない裏方を描く作品。 お仕事ものと言うと、硬派な印象があるが、本作は全体的にゆるっとした雰囲気に包まれていて、すごく読み心地が良かっ…続きを読む

なんでもない日常を淡々と描いているはずが、リズム感のある詩的な描写のおかげで、読み心地が良い。

静謐という表現がぴったりな印象の素敵な作品です！

「はなさないで」というKACのテーマをうまく活かした良い作品でした！

ホラーとも断言できない独特の切なさや空気感が魅力の一作です。

物心がついて、一番初めに触れる「ファンタジー」ってこうだったよなぁ、と思わせてくれる一作でした。 挿絵付きの児童小説を読んでいるようで、心が温まると同時になつかしさも感じた。 …続きを読む

数字が数字を殺すというあまりにもキャッチーで興味を惹く展開。 内容は単純に奇をてらったミステリーという訳でなく、ひねりがある。 それでいて、重厚な本格ミステリーのような雰囲気も感…続きを読む

リレー小説という存在も、それが全国で一般的に行われていることも本作を読んで初めて知ったのですが、これをテーマにする着眼点に感心した。 小説執筆という孤独な作業と青春は一見正反対に…続きを読む

「ニュートンは私の飛び降り自殺を見て、万有引力を発見したんだよ」 という書き出しで一気に引き込まれる。 単純に女性同士の恋愛模様を描いた百合小説としてクオリティが高い。 しかし、…続きを読む

やばい。クオリティがエグイ（語彙力喪失）。 一旦、プロローグだけでも読んでみて欲しい。 舞台となるアメリカの背景知識というか、文化の描写があまりにも自然で、海外文学を読んでいる時…続きを読む

重厚でシリアスな設定や描写など一般的にはWEB小説らしくないし、あまりウケないのかもしれないが、私はこういう作品が評価されてほしいとも思う。 とある老婆が語る形式で綴られていく…続きを読む

カクヨムで小説を執筆する理由は人それぞれですが、正直アマチュアが書籍化！　コンテストで受賞！　というのは中々厳しい。 もちろん、そこを目指したストイックな創作論もモチベーションが…続きを読む

「GREE」「なりきり」「歌い手」 ああ、悪寒がしてきた……。特定の世代の人には刺激が強すぎる。 これぞ黒歴史！（失礼）という過去が、筆者の語りのおかげでマイルドになって、最後ま…続きを読む

「○○には三分以内にやらなければならないことがあった。」で書き出すという比較的幅の広い条件とはいえ、これほどぶっ飛んだ作品を書いてしまうとは。 センスを感じるセリフの応酬と勢いの…続きを読む

2024年一回目のKACテーマは ”書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』”。 各参加者が様々な趣向を凝らして投稿する中、ウルトラマンという題材は一番…続きを読む

アイザック・アシモフが提唱したロボット三原則には第一条から第三条まで定義されていて、それぞれの優先順位が異なるというのがミソ。 その点、本作は短い掌編ながらポイントがしっかり押さ…続きを読む