概要
百人一首を妖術に!? 狸と狐の少女が、巨大な闇に立ち向かう!
下川コトハは百人一首が好きな中学一年生の女の子。そして、人に紛れて暮らす妖怪狸。
誰にもバレることなく過ごせていたのに、突如現れた不思議な少女に正体を見破られてしまう。
驚きながらも、彼女に来るように指示された喫茶店「千夜」を探していると、偶然謎のお兄さんに遭遇する。
コトハは「千夜に行ってはいけない」と警告をされ、半ば強制的に引き返すことになるが……翌日、学校に友達の姿がなく、彼女の存在は誰も覚えていなかった。
友達を探すコトハを待ち受けていたのは、「千夜」と師匠を名乗る明日乃、そして正体を見破った少女――オト。
「そ。君たちは歌術を使える最後の妖怪なのさ」
百人一首を使う「歌術」の力で、友達のピンチから謎のお兄さんの秘密まで、コトハは相棒と一緒に解決していく。
誰にもバレることなく過ごせていたのに、突如現れた不思議な少女に正体を見破られてしまう。
驚きながらも、彼女に来るように指示された喫茶店「千夜」を探していると、偶然謎のお兄さんに遭遇する。
コトハは「千夜に行ってはいけない」と警告をされ、半ば強制的に引き返すことになるが……翌日、学校に友達の姿がなく、彼女の存在は誰も覚えていなかった。
友達を探すコトハを待ち受けていたのは、「千夜」と師匠を名乗る明日乃、そして正体を見破った少女――オト。
「そ。君たちは歌術を使える最後の妖怪なのさ」
百人一首を使う「歌術」の力で、友達のピンチから謎のお兄さんの秘密まで、コトハは相棒と一緒に解決していく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!物語のお手本のような展開と和歌への深い造形
物語ってのはこう作るんだ!と思わず感心してしまう、お手本のような展開。児童書に挑戦している実としてすごく参考になる。
人に化けて生活する狸(主人公)が突然見知らぬ少女に正体を看破されるという冒頭から引きが強いし、そこからテンポよく魅力的なキャラクターたちが登場して、様々な要素が少しずつつながっていく。
すらすらと読みやすいのに幼稚さを全く感じない文章も児童書として完璧な塩梅だと思った。
妖術を使った王道バトルに加えて、和歌を使って戦うというオリジナリティも他との差別化要素としてすごく秀逸で、和歌への造形があるこの作者様にしか書けない作品になっている。
総じてクオリティが高い一作です!