概要
魔女曰く、「ニュートンは私の飛び降り自殺を見て、万有引力を発見した」
私は仕事帰りに“自称”魔女のサトウさんを拾った。屈託のない笑顔で荒唐無稽な与太話をする彼女だが、なにやら呪いに悩まされているという。私たちはカップアイスを食べながら、呪いを解くための鍵であるらしい「愛」と「引力」について語らう。
※作中の注釈については、本文の後にお読みいただけると幸いです。
※作中の注釈については、本文の後にお読みいただけると幸いです。
応援ありがとうございます!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この文章センスと仕掛けは『読む魔法』、作者は神か?
SFと百合が好きなワシ、気軽に読んでみたら、一瞬で浄化されました(クソデカ感情)。
はあ~~~~~~~~~~~~! なんなんじゃこの表現力描写力~~~~~!
こう、すごい才能を目の当たりにすると、羨望と絶望で頭が真っ白になりますね。もうタイトルのセンスがずば抜けてる。てんしゃい
二人の愛らしく切ない物語を読み進めるのももちろん楽しいのですが、並ぶ言葉たちがとにかく美しい。まるで美術館を巡ってるような気分にさせられます。魔法と宇宙について思いを馳せる贅沢な時間。人は想像しうる限り、世界を創造できるだんと胸が温かくなる気持ちになりました。
素晴らしい読書体験をありがとうございました!
そう…続きを読む - ★★★ Excellent!!!レビューを読む前に作品を読んで下さい。
しばしば思うのですが、魔術と科学は表裏一体なのではないでしょうか。
世界を満たす事象について、ことばで説明出来るものを「科学」、できないものを「魔術」と区別して読んでいるだけで、その本質は、世界を理解しようとする、ヒトの自然な欲求です。
そして、この欲求が別のヒト個体に向いた時、それは愛へと化します。
この作品は、そういったヒトが持つ世界とヒトに対する「理解への欲求」を清澄に見つめた紛うことなきSFです。
内容はネタバレとなりますので割愛致しますが、情景、心理、そしてそれらを貫く理屈、全てが丁寧に構築されています。読後感も非常に快く、何度も味わえる深さがあります。
ぜひご一読ください。