世界観、設定、展開、なにからなにまで斬新すぎて、冒頭から結末まで衝撃を受けっぱなしでした。
いったいどんな頭してたらこんな作品を思いつくんだと不思議でしょうがないです。
この作品は「7が3を殺した」というタイトルですが、そのタイトル通り、数字が数字を殺したという事件が発生し、その事件の真相を暴くために、ある刑事が3を殺した疑いがある7の取り調べを行うというストーリーです。
と言われても、意味がわからないですよね。実際に読んでみても、不思議な世界だな、と感じると思います。
この作品の世界では、概念というものが擬人化されて存在しているみたいで、数字の3が死ぬということは、その概念の死を意味するようです。
さて、ここまで私の話を聞いて、どこか違和感があるところはないでしょうか?
違和感を抱かなかったのなら、おそらく後半で明かされる真相に驚愕することになるでしょう。
その終盤のどんでん返しは、ただびっくりするような事実であるだけでなく、数字を題材にしていることがとてもうまく活用されていて、作者の手腕に唸らされました。
非常にクオリティが高い作品です。是非読んでみてください!