秋田健次郎

読んでいて思わずニヤニヤしてしまうやり取りが心地よい作品。 それぞれのキャラクターが立っていて、最後まで飽きずに読了できました。 ラブコメをしっかりやりつつ、要所要所でシリアスな展…続きを読む

純文学の定義は人によるけど、個人的にはその作品を読んだ後、読者が自分の胸に手を当てて、これまでの人生における言動を振り返るか否かにあると勝手に思っている。 そういう意味で、本作は…続きを読む

地方選挙に立候補された経験のある著者がその知識と経験を存分に活かして書かれた圧巻の政治エンタメ作品。 多分、読者が想像している以上に“政治”している。 どれくらい政治しているかと…続きを読む

私が読了した時点で、星が0個なんですけど、ちょっと信じられない……。 親子と死者を題材としたストーリーはすごく感じ入るところがあって、読者全員が感情移入できると思う。 加えて、本…続きを読む

前作「non-sugar」から引き続き文学センスが凄まじい。 突飛な表現は使っていないのに、これほど惹き込まれる文章を書ける著者様に脱帽。 2人の関係性は前作からエモさが倍増し…続きを読む

百合小説としての魅力はもちろん、その舞台がとんでもなく惹き込まれる。 天使が死者の走馬灯として映画を編集するという設定が、幻想的であると同時にこの作品を唯一無二のものにしていると感…続きを読む

著者の凄まじい文才を感じた。 ラノベが主流のカクヨムにこれほど質の高い純文学が眠っていたとは…… 2000文字前後の短編ではありますが、自然と時間をかけてじっくり読んでしまうと思…続きを読む

なんだ、これ……と思わず唸ってしまった。 ガチの論文、あるいは評論の形式でフィクションの世界が語られている。 多数の参考文献からして、著者の知識は本物なのだろうけど、どこからどこ…続きを読む

友人関係、ちょっぴり恋愛。同じクラスの美女の謎を解き明かす。

これぞ青春日常ミステリー！という作品でした。

ラブコメど真ん中！ 双子の義妹＋幼馴染という絶対的に信頼できるヒロイン！ 読んでるだけで脳みそが浄化されていく…… ラブコメに求めているものをちょうど提供してくれます。 まさに「…続きを読む

妻の浮気をきっかけに始まる奇妙で少し切ない物語が魅力です。

今までに見たことがない発想で「いなくなる」ことが描かれている。

『みかん』から始まる多種多様な人間模様が魅力の作品。
ほのぼのとした雰囲気が読んでいて癒されます！

たった400字で世界を急変させる。
まさに、これぞショートショートの醍醐味です！

少女漫画的な作風の小説は普段全く読まないのですが，本作は不思議と読了してしまった。 登場人物が皆ハイスペックな美男美女で煌びやかな世界の住人たちという世界観に感情移入させるのは、…続きを読む

高校時代を思い出す精緻な描写はまさしく文学作品の魅力！ 「体育館の床を蹴り、飛翔する彼女を、私の眼は無意識に追っていた。」という冒頭の一文だけで、もう物語に惹きこまれる。 そこか…続きを読む

『俺ガイル』や『わたモテ』等、多くのオタクを魅了して止まない「捻くれぼっち主人公」 青春時代、これらの作品群に浸っていた身としては、本作の「捻くれぼっち主人公」が大変染みる。 こ…続きを読む

アプリ開発のエッセイというカクヨムでは少し珍しい題材ですが、本当にすごい！ ほとんど未経験の状態から、半年でアプリをリリースするという執念。 自然と創作意欲が湧いてくる素敵なエッセ…続きを読む

これまで短歌をちゃんと読んだことはなかったんですが、すごく良かったです。
31文字という制限は俳句の17音より多い分、より作者さんの感性があらわれるのかな？と思いました。

世の中には色々なシナリオ術だったり、キャラクター論が溢れている中「歴史」に着目したのは初めて拝見した。 そして、すごく納得させるられる部分が多くて「なるほど！」と腑に落ちた。 特…続きを読む

なるほど！
おもわず、ふふっと笑ってしまう掌編です！

短編でありながら、物語に厚みがある作品。 ただ不気味なお話で終わらせずに、ことの真相までしっかり描いていくのはミステリー的な側面も感じて作りこまれているな、と感じた。 読みやす…続きを読む

村の閉鎖的で湿っぽい雰囲気が著者様の確かな筆力で描かれている。 終始、暗澹とした空気感が続いて、なんともいや～な読後感（誉め言葉）が心地よい。 因習村特有の鬱々とした感じが好きな…続きを読む

カクヨムを扱っている創作論はいくつか読んできましたが、個人的には一番シンプルで分かりやすいと感じました。 以外と知らないカクヨムの仕様から、WEB小説の書き方まで、的確でかつ冗長…続きを読む

家に住み着いたスズメについて語られるだけのエッセイではあるんですけど、読んでるだけで不思議とめちゃくちゃ癒される。 おまけにスズメの歴史もちょっと知れたり。 なんとなく生きる活力…続きを読む

ホラー作品の醍醐味である「得体のしれない何か」が近づいてくる感覚。 本作は、その展開が上手くて、学校の先輩から自分の友人、そして主人公へと近づいてくる「何か」が緊張感を高めていく。…続きを読む

短編であるにも関わらず、小説を一冊読み切ったときのような読後感。 力量が問われる「音楽の言語化」を美しい言葉を用いて表現されていて、感嘆してしまった。 恋愛要素も感情の深いところ…続きを読む

ぬいぐるみを散歩させている老婆という、リアルに想像できる絶妙に気味の悪いシチュエーションから始まり、そこからじわじわと不気味さが水位を上げていく。 他人事が次第に自分事になっていく…続きを読む

メタフィクションという凄まじく扱いが難しいはずのジャンルを完璧に描き切った秀作。一見気を衒った設定のようだけど、作者の確かな実力に裏打ちされた「読ませる」文章はWeb小説では稀有な…続きを読む

会社生活や結婚をめぐる女性のあれこれが等身大の視点から描かれる。
「少しホッとした。私は世間のルートに戻りたいのかもしれない。」という一節にはすごく共感できるところがあった。