概要
「さぁ、手塚くん。私と一緒に、この作品を傑作ライトノベルにしましょう」
「私、どうしてもこの世界にリアリティを感じることができないの」
高嶺千尋は、自分自身を『物語』のメインヒロインだと思い込んでいる完璧美少女である。
ダンゴムシ的な暗い学生生活を送っていた手塚公人は、ある日突然、そんな彼女から『主人公』として見定められ、積極的なアプローチを受けることになってしまう。
彼女に関わるうちに、自称付喪神、自称魔法少女、自称超能力者といった電波を帯びた厨二病どもが続々と眼の前に現れ始め、公人の日常は大きく変わっていく。
いつの間にか足を踏み入れていた『物語』の世界。
果たして、公人はこの『物語』を完成に導くことができるのか?
ビミョーにゆるい非日常系学園メタフィクション!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!三章まで読め!話はそれからだ。
メタフィクションという凄まじく扱いが難しいはずのジャンルを完璧に描き切った秀作。一見気を衒った設定のようだけど、作者の確かな実力に裏打ちされた「読ませる」文章はWeb小説では稀有な存在。
もっと評価されるべき!
ラノベ界隈よりもSF界隈とかの方が刺さるのかな?
ともかく、届くべき人に届いていない傑作であることは間違いない。
序盤の一二章あたりをほとんど前座に近い形で使うというWeb小説ではあまりに不利な展開ではあるが、ともかく三章まで読め。話はそれからだ。
中盤以降右肩上がりで面白くなるし、これまで経験のない読書体験となることは保証する。
いや、本当にこの作品がバズってないの悔しいよ。書…続きを読む