メタフィクションという凄まじく扱いが難しいはずのジャンルを完璧に描き切った秀作。一見気を衒った設定のようだけど、作者の確かな実力に裏打ちされた「読ませる」文章はWeb小説では稀有な存在。
もっと評価されるべき!
ラノベ界隈よりもSF界隈とかの方が刺さるのかな?
ともかく、届くべき人に届いていない傑作であることは間違いない。
序盤の一二章あたりをほとんど前座に近い形で使うというWeb小説ではあまりに不利な展開ではあるが、ともかく三章まで読め。話はそれからだ。
中盤以降右肩上がりで面白くなるし、これまで経験のない読書体験となることは保証する。
いや、本当にこの作品がバズってないの悔しいよ。書籍化されたら即SNSでバズるタイプの作品でしょ。
ドキドキ文芸部とか、メタ的な意欲作が好きな人には絶対ブッ刺さる。(他作品の名前出してすみません……)
余談だけど
「一人称を、振り絞れ」
かっこよくて好き