読書が苦手な彼女は　（400字小説）

400字だから読むコストは限りなくゼロ。つまり「読まないと損」系の小品です。
内容の意外性は、ひとによっては想像の範疇かもしれません。でもそのあとにもう一度タイトルを読み返すと更にプラスのひとひねりが味わえる、という仕掛けが本作を際立たせます。
おトク作品。

　前半から後編への変化に意表を突かれ、思わず読み返してしまう。
　そして読み返すと、先程とは違った解釈が見えてきてしまい、もう一度読み返して。

　どう受け止めるのか？
　それにより、ラストの感じ方がまるっきり変わってきて。

　400文字しか無いはずなのに、ほとんど無意識にそれ以上読まされてしまいました。

　短いからこそ、行間から感じるものが重要で。
　それが無限大だからこそ、読む人によって捉え方が変わる。

　とても深いお話……堪能させていただきました。
　ありがとうございます。

思わず何回も読み返してしまいました。
読むたびに結末や背景が変わる……

特にラストは視点を変えると全てが根底から覆されるほど……
お見事です！

あなたも様々な視点から楽しんでみませんか？

たった400字で世界を急変させる。
まさに、これぞショートショートの醍醐味です！

読む人によって感じ方が大きく変わる行間を読む短編のイメージを私は受けました。400字と短めの短編ではあるのですが、状況と心情を淡々と語るものではあるのですが、その状況に至るまでの心の動き、その心情に至るまでの状況の変化、それらのものを読者に与えてくれる物語です。

特に、最後のシーン。主人公が笑っているのか？　泣いているのか？　そこには、最後まで読んできた読者の想像の結果から導かれるものであって、この物語が終わったあと、主人公がどう行動するかのシーンも人それぞれになるものだと思います。

こういうのも、ショートショートの醍醐味だと思います。

たった400字に込められたのは、受け止めるあなた次第で変わる結末。
あなたは、その結末に何を思うのでしょうか？

最低文字数で書かれたという本作品は、きっと何を書いてもネタバレになってしまいます。
ですので、わたしから言えるのはこれだけです。――あなたはどう思うのでしょうね？

何を言っているのかわからないと思います。わたしも、これが精一杯なのです（笑）
さあ、気になるならページを開いてみてくださいね。

笑えばいいのか、怖がればいいのか、それとも純愛だと涙すればいいのか！？
あなたはどのタイプですか？

これは純愛なのか……？　彼女からすれば、そうだろう。