王道スポ根なのに見たことない!

ハイパーペーパークラフトという架空の競技を描く本作。

王道ど真ん中のスポ根でシンプルに見ていて熱くなれる。
新しく部活を作って、メンバーを集めてそれぞれの強みを活かして戦っていく。そんなよくあるはずの展開が「ハイパーペーパークラフト」のおかげですごく新鮮なものになってる。

そもそもが比較的マイナーな日本の伝統芸能である紙切りにフォーカスを向ける時点でセンスが凄まじい。
しかも、それを現代版にアップグレードした新しい競技まで創作してしまうんだから色々凄すぎる。

主人公陣営に加えてライバルキャラも魅力的に描かれていたり、程よく伏線も散りばめられていたりと全体的なクオリティも当然めっちゃ高い。

児童書というジャンルはカクヨムではあまり一般的ではないけど、物語の持つ本質的な魅力を再発見させてくれるなと改めて思いました。

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