概要
彼はダークファンタジー世界の覇者。そして、一千年と生きた童帝――。
主人公、ヴィルゴッド・フィルディーンは、ダークファンタジーの覇者である。他者の生を掻き集めてでしか生き延びれない世界で、彼はこの世全ての生者を狩り取った。やがて完膚なきまでに崩壊した世界で、主人公は無の領域に招かれる。そこに座していたのは、大いなる意思という概念的な存在――個としてあまりにも強すぎたヴィルゴットを「世界にとって有益だ」と判断した意思は、ヴィルゴットを異なる世界へと転生させた。赤ちゃんからのリスタートである。その世界では、エルフやスライム、ドワーフ、人間、魔法使いや呪術使いも存在すれば、剣技、槍術、弓術など、異能の数々も存在する。何の恩恵も、加護も持たないヴィルゴットだが、前世界で獲得したステータスは、その身に引き継がれていた。知力、筋力、体力、幸運値、Lv999。魔力は、歴史