概要
冒険者だったけど、やめた。
世界各所に七大魔山《セブンサミッツ》が出現し、空前の冒険者ブームが訪れて14年。エバンスはある理由からパーティーを解散し、持ち前の「音波耐性」を活かして、収穫の際に怪音波を放つ作物「マンドラゴラ」の栽培を始めた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!例えるなら、日なたの大きな石みたいな温かさのファンタジー
独特のさっぱりした、気づくとひょいひょい読んでいってしまう語り口。古いライトノベル風のゲームっぽいファンタジーと、もう少しそういうものに踏み込んだ、今風のゲーム風ファンタジーのどちらの息吹も感じる。
挫折した男が出会いによってもう一度奮起する物語としては、サクサクと読ませつつも熱さ、ドロドロとした感情を感じさせるところがあり、面白かったです。相棒のドラ子を初めとして、ぶっ飛んだ元恩師や愚直過ぎてらぶきっちょな騎士なんかのサブキャラクターも素敵なキャラで楽しい。酒場のマスターもカッコよかった。
最後まで読み終わった後、もう少し先が読みたいかなあ……と思いつつ、元々そんな暑苦しい話でもないの…続きを読む