概要
家庭に携帯電話が普及していなかった頃から、夫の会社人生と共に妻が書いてきた手紙です。
結婚後、夫の親族への便り、夫の勤務先の上司や部下への便り等々、年上の気を遣う人への手紙は、敬語に苦労し文章作りに四苦八苦しながら、縦書きの便箋に書きます。
一方、年配の方から届いた手紙は、美しい字体で美しい文章です。大切にして時々読み返しています。相手を思って書く言葉からは思いやりの気持ちが伝わります。
しかし、これらの手紙も確実に届いてこその心のやりとりです。
郵便配達員さんの赤いバイクと制服姿は、町を網羅し確実に全て配達できる自負と誠実さが伝わり安心します。
事実、我が家宛の手紙では、宛先が少々間違っていても何のその!
ちゃんと届きます。
「え~!よくこの住所で
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!見えてくるものがある。聞こえてくるものがある。心に響くものがある。
最初は「丁寧な挨拶状」ということで、見習うべきところや勉強すべきところがあると後学のため読ませてもらいました。
ただ、それだけではありませんでした。
書かれたときの気持ちや背景が見えてくるんですよ。
手紙だから、それは当たり前と言えば当たり前です。
何て言えばいいのか……手紙の行間が見えて勝手に物語が展開していく感じ?
上手く言えませんが、畏まった、丁寧な文章なのに、フィクションの小説を読むときみたいに感情移入してしまった自分がいました。
「こんな体験もたまにはいいな」って思いました。
ありがとうございました。 - ★ Good!時期も宛先も様々な書簡の文面から想像する、ある女性の辿った半生
とても美しい文章にてしたためられた手紙の数々は、どれも実際に作者さんが書かれたものでしょうか。
(そういうものだとして進めさせていただきますね)
お母様、ご友人、旦那様の勤め先の方、お礼状から果てはファンレターまでっ
宛先は様々ですが、どの手紙からも相手の方への作者さんのお気持ちや思いやりが文面から手に取るように伝わりました。
エッセイや日記、自伝とはまた違った切り口ながらもご自身の過ごしてこられた時間を読むものに想起させる、面白い試みだと感じました。
あと、手紙を書きたくなりますね。
作者さんのほどの綺麗な言葉選びは難しいかもしれませんが・・・・・・。
そういう気持ちにさせてくれまし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!とてもおもしろい試み。なぜなら何より、ためになるから。
若い人、特に就職活動中であったり、社会人一年目であったりする人に特におすすめです。
手紙の書き方。それは今の若い世代の人たちにとって、分からない未知のものになりつつあります。一見手紙の書き方なんてもう覚える必要はなさそうにも見えます。しかし、しかし! そうではないのです。実はとっても必要なんです。
社会人になってからのビジネスマナーとして。一般常識として。手紙でのやりとりはほぼ無くなった世の中だとしても。なぜなら、メールでやりとりするという機会がそれに置き換わったのだから。ソーシャルアプリでの遣り取りでも同様。礼儀という名の形式を知る必要があるのです。
しかし、そういったことは今の若い…続きを読む