昭和サラリーマンの妻が書いた50の手紙『ご無沙汰しています お元気ですか』

同窓会に欠席の返事

小学校6年生の時のクラス同窓会があると電話連絡を受けました。

学んだ校舎が取り壊される前に、一目見ておこう、という事でした。

６年生の頃を思い起こせば、私はとても暗い子供でした。

テストの点が良くないと母に叱られ、いつも母の一言一言に怯えていました。

毎朝、家を出てから学校に着くまでお腹がシクシク。

楽しい思い出はありません。

それでもクラスメートは懐かしい人達です。

同窓会は欠席することにしました。

………

先日は同窓会の御連絡ありがとうございました。この度は申し訳ありませんが欠席させて頂きます。

御忙しい中、お時間割いて御電話下さいましたのに、心より御詫び申し上げます。

かつて通った小学校が取り壊しになるのは寂しい限りですが、私達の世代と共に学校も歴史を重ね、一緒に静かに去っていく様な気持ちもしています。

昨年、テレビで偶然お姿をお見受けして驚いたものです。

お笑いコンビの〇〇さんが、先生を訪ねて行くところが撮影されていました。あなたの教え子だったんですね。慕われていた良い先生だった事が伝わってきます。

嬉しくなると同時に、とても長い時間が過ぎたことをひしひしと感じたものです。

人生の大切な記念になりましたね。

どうぞ今後もお元気で御活躍下さい。

ありがとうございました。

お詫びまで申し上げ、失礼します。