⑷ 手術から回復され被災地へ旅(夫の楽しい単身赴任生活)
ガンの手術から、旅が出来るまで回復されました。
東日本大震災の被災地、宮城県に少しでも貢献しようと旅に出掛けられ、お土産をお送り頂きました。
まだ、生々しい津波跡や原発事故処理が、毎日メディアから流れ、私は気持ちが沈みがちでした。手紙も暗い気持ちが反映されます。
……
前略
この度は思いがけず仙台名物をお送り頂き誠に有難うございました。
もう、すっかり良くなられたご様子。
順調に回復され、御家族皆様も安心された事とお慶び申し上げます。
甚大な被害を受けた仙台の宮城野区にお出掛けになられた様ですが、いかがでしたか。
つらい年になってしまいました。
原発事故は悪夢の様。事故処理に一筋の光明も差さず気が滅入ります。これからの日本に希望を見出せるでしょうか。
私は夫の単身赴任先から自宅に帰ってきたばかりです。食事洗濯など家事手伝いに一週間ほど出掛けました。
決算と新規の仕事が重なり、毎日深夜、土日無しで出社しています。
たまにかけてくる電話の声が疲れ切っている風で、57歳にもなりますと体もつらそうです。
「これは、ちょっとまずいかも。 突然ひとり死んでた!って事も」と慌てて出かけました。
それでも初めての一人住まいを楽しんでいる様で、食べたい物を食べ(だから太る)大の字で寝て、お風呂に入ってもまっ裸で出てきて部屋を歩き回り、トイレの戸は開けっ放しで用を足し…誰にも何も言われない。
想像以上に伸び伸びしています。
羨ましいやら悔しいやら。
長々と近況報告をしてしまいました。
お礼のご挨拶が遅くなり申し訳ございません。お心遣い感謝申し上げます。
どうぞお体お大切にお過ごし下さい。
右お礼まで申し上げ失礼します。
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