私の入院で書く手紙
退院後病院にお礼状。退院してもつらい事情を背負って生活
子宮筋腫で一週間入院しました。
同室に同じ病気で入院している二人の患者さんがいました。
45歳と65歳、私が57歳、なにかと話が合いました。
一週間いますとお互いの家庭が見えてきます。
45歳の女性には、不登校の高校生のお嬢さんが、お母さんのベッドの側に付き添っています。
パートで働く65歳の女性は夫と死別。息子さんがいて、40歳独身の契約社員。正社員じゃないので将来が心配だと仰います。
彼女は入院費用をお姉さんに頼みます。
私はといえば、なんら取り得のない大学生の息子の就職を心配しています。企業への就職活動はしない、などと生意気な口を利いては、父親と口論になります。全く頭が痛い。
それぞれ心配の種を持ちます。
前後して3人がそれぞれ退院することになりました。病気は治して退院しても、つらい事情を背負ってまた生活していかなければなりません。
お互い「頑張りや!」
と励まし別れました。
お世話になった病院にお礼状を書きました。
………
前略
今月15日から子宮筋腫の為、一週間入院していました〇〇〇〇でございます。
その節は、ひとかたならぬお世話にあずかり、誠に有難うございました。 お陰様で日々快方に向かい日常の生活に戻ってきています。
治療にご尽力戴きました〇〇先生はじめ、諸先生方、看護士の皆々様、心より御礼申し上げます。
また同室の〇〇さん、□□さんが、心安い方で本当に 気兼ねなく療養させていただきました。
これから先、病室の事を思い出しては懐かしむでしょう。
寒くなって参ります。
皆様くれぐれも御自愛下さいまして、ますます御活躍下さい。
地域医療に貢献される貴院のご発展をお祈り申し上げます。 草々
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