十分なおもてなしもできず(お礼状)(はがき)
はがきに字を書く時は決まって、書き始めは字が大きめ、書き終りは字が小さめで詰め詰め状態になってしまいます。
夫が働く支店に他店から、同期の社員や、かつての部下が出張してきます。
夫と気心の知れた方なら、家に宿泊されることもあって、私は非常に気を遣います。
「この狭い家の、どこにそんな余裕があるって言うんや💢」と、口には出さねど、顔にも出さねど(まだ若かったので)、密かに夫を恨みました。
こんな事がしょっちゅうあったら大変だ、と暫く気が重かったものです。
サラリーマンの妻は大変!
お泊まりになった方から、お礼の品が送られてきましたので、挨拶状を書きました。
………
朝晩ずいぶん冷えて参りました。
秋の日差しが部屋の中に届くようになり日中は暖かです。
〇〇様はじめ、ご家族の皆様お元気でいらっしゃいますか。
この度は綺麗な御菓子の詰め合わせをお送り頂き誠に有難うございました。
食いしん坊な子供らは歓声を上げていました。
拙宅にお泊まりの折には、十分なおもてなしもできず、行き届きませんでしたのに、この様にお心遣い頂き本当に恐縮です。
奥様にも何卒よろしくお伝えくださいませ。
寒くなって参りますので、くれぐれもお体お大切になさいまして御活躍下さい。
右、お礼まで申し上げ失礼します。
┅┅
この経験が道筋を作ってしまったのか、その後、阪神大震災の時には、夫の同僚の方々がお風呂に入りに来られました。
当時は、まだ子供がいましたから、狭い部屋に2人で寝てもらって気の毒しました。
退職後も他県からゴルフで来られて、随分気疲れしたものです。
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