昭和サラリーマンの妻が書いた50の手紙『ご無沙汰しています お元気ですか』

一人住まいの息子から贈り物「毎年は期待しないでね ( ᐛ )و 」

会社員の息子は一人住まいです。

彼からは普段 音信が無く、こちらから送るメールにも無愛想な返事しか返ってきません。

それでも年末には実家に顔を見せます。

会社勤めを始めて5年。私達両親に

「欲しいものが無い？」と嬉しいことを尋ねます。

戸惑いながらも、私は錆が出て雑音が出る洗濯機を新調して貰うことに。夫は車にドライブレコーダーを取付けて貰いました。

思わぬ高価なプレゼントに感謝感激の年の暮れでした。

子供が社会人として精神的に成熟していっていると実感しています。

しかし、たばこを吸うのが玉にキズ。

将来に向けて健康面で不安が残ります。

彼には口を酸っぱくして禁煙を訴えますが、どこ吹く風。

三十歳になって結婚はまだか？と聞いたり…。

親は死ぬまで子供を心配し続けます。

………

お元気ですか。

過日は身に余る勿体ない贈り物をありがとうございました。

お陰様で毎日快調に動いてくれています。

先日、厄除け八幡宮さんへ遅ればせながらの初詣で厄払いして頂きました。

受けた厄除けの御守りを送りましたので、旧年の御守りを、同封した返信封筒で送付してください。

益々寒くなります。

風邪には気を付けて体を大切にしてください。

………

息子から返事のメールです。

「二人ともあんまり気にしないで。

俺の自己満足の為に買ってあげたという方が正しいから。

ただ毎年は期待しないでね( ᐛ )و 」

笑っちゃいます。

案の定「来年も何か買ってくれるかな」なんて夫が、お気楽な事を言った矢先の メールでしたから。息子は父親をよく知っています。先に釘を指しました。