夫の兄と弟(夫)の気まずい仲をとりなす手紙

私達の年齢になると両親共に他界している場合があります。

兄弟姉妹が多いと、実家のあらゆる後始末の際、揉め事もあって気が重い。

夫は6人兄弟姉妹の真ん中です。


それぞれが結婚し子供を持つと、家庭の事情から、心中にあらゆる思惑を持っています。


妻は傍観者でいられます。

弟である夫と気まずくなった兄の仲をとりなす手紙を書いてみたものの、余計な事をして、かえって波風が立つかもしれません。


話がどう転ぶか予想がつかないので、投函せず捨て置きました。

昔の話です。

今では解決して、付かず離れずで平穏無事。


さわらぬ神にたたりなし。


…………


この度は〇〇さん(夫の名前)がお世話になりありがとうございました。


兄弟揃って和やかに歓談する席になったはずですのに、不快な思いをされたよし、夫の言葉に原因の一端がある様で、誠に申し訳なく心よりお詫び申し上げます。


彼の頑固さも災いし、心得ちがいから非礼に及んだものと思われます。


その後2・3日頭を冷やしたところで案の定、口が過ぎたと反省している様子です。

お腹立ちではございましょうが、何卒お許しくださいますようお願い申し上げます。


お父様を早くに亡くされ、家業を一身に背負い、家を盛り立て、年の離れた弟妹を育ててこられました。夫は感謝の念を忘れてはおりません。


それぞれが結婚し家庭を持ちますと、実家で兄弟でいた期間より、夫や父親となった期間の方が遥かに長くなります。


お互いの心中を推し量るには、二人の間に大きな時間の隔たりが生じていました。

致し方ないところもあるかもしれません。


どうぞ寛大なお心でお許し頂きたく、私からもお詫び申し上げます。


夫はすぐにでもお兄様に電話するつもりでいたようですが、踏ん切りがつきません。

私は気を揉むばかりで、とりあえずお便りした次第です。

どうかお察しの上、お許しくださいますようお願い申し上げます。

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