概要
それは、この国に隠された四つ目の機密事項
超能力者の少年高宮紘は、病弱な妹の芹那を助けるため、警察庁の極秘組織・内証第七の指揮下の下、日夜工作活動に従事する特務官である。彼は無機質無表情な少女・天祐志乃とバディを組み、衝突しながらも任務をこなしていた。
しかしある日、海上自衛隊のイージス艦が誤作動を引き起こし、発射されたミサイルが内証第七の本部ビルを直撃。上官である巨永幸彦や同輩である綾崎蘭子、そして相棒である志乃との連絡手段は断たれ、紘は組織の後ろ盾を失ってしまう。
孤立無援と化した状況の中紘は、国家による陰謀の渦へ巻きこまれることとなる。
文庫本1冊程度の長編です。
第10回ハヤカワSFコンテスト一次選考通過作品(旧題『アヴァント・ロアのプロトコル』)
しかしある日、海上自衛隊のイージス艦が誤作動を引き起こし、発射されたミサイルが内証第七の本部ビルを直撃。上官である巨永幸彦や同輩である綾崎蘭子、そして相棒である志乃との連絡手段は断たれ、紘は組織の後ろ盾を失ってしまう。
孤立無援と化した状況の中紘は、国家による陰謀の渦へ巻きこまれることとなる。
文庫本1冊程度の長編です。
第10回ハヤカワSFコンテスト一次選考通過作品(旧題『アヴァント・ロアのプロトコル』)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!非常によくまとまったSF長編
まず、この話を読んで「○○っぽい」と思うことはありませんでした。これはこの作品の大きなアドバンテージと言えます。特にハヤカワ等では、既存の作品と似たものを嫌う傾向があるからです。
更には登場人物の過去に起因するミクロと国家の陰謀というマクロの交叉が非常にうまい。現代日本への問いかけもあり、おそらくかなり調査したであろう政治劇は日本がどういう国になっていくのか、確かなリアリティがあります。
終盤の盛り上がりも緩急がうまくついており、外連味を損なっておりません。まるでSF映画のように終盤の情景が浮かびました。
総じて一冊の小説として、満足感のある作品でした。