【SFショートストーリー】「宇宙（そら）翔ける種」

　西暦2154年、地球の自然は荒廃の一途を辿っていた。
　14歳のアヤは、祖母ミドリと共に宇宙エレベーターに乗り込む。
　目的地は軌道上ステーション「エデン」。
　そこには、絶滅したはずの動植物たちが息づいていた。

　ハワイアン・ブルーベリー、フウチョウ、シーラカンス、ドードー……。

　失われたと思われた生命が、最新技術で蘇っていた。

　アヤは決意する。

「私も、このプロジェクトに参加したい！」

　人類の過ちと希望が交錯する宇宙ステーション。
　そこで芽生えた少女の夢が、
　やがて荒廃した地球に新たな生命の循環をもたらす――


※他にも様々なSF短編・ショートストーリーを書いておりますので、もしよろしければご覧になっていってください。

●藍埜祐　SF短編小説集
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