概要
倒叙ミステリー怪盗もの。最後の解放感をお楽しみくださいませ
過去五件、盗品の絵画ばかりがある人物によって奪い取られていた。
犯行現場に残されるのは決まって「深緋のホウキギ」のひと枝。「こきあけのコキア」であることから、マスコミを始め警察までがその人物を「怪盗コキア」と呼んだ。
六つ目の事件のターゲットは、女子美大生から盗まれた“傑作”の名画である。
あろうことか、それを盗んだセビル葵が「本人の作」として先に発表してしまったのだ。
ただ取り返すだけでは逆に本来の画家の女子美大生が「盗品」を持っていることになってしまう。
そこで怪盗コキアが考えた逆転の策とは。
そして怪盗の正体を追う美女探偵は、なんと高校時代の同級生だった。
類いまれな才能を持ちながらも、地道な努力と最新テクノロジーを駆使して今宵も華麗に盗品を奪い取る。
『刑事コロ
犯行現場に残されるのは決まって「深緋のホウキギ」のひと枝。「こきあけのコキア」であることから、マスコミを始め警察までがその人物を「怪盗コキア」と呼んだ。
六つ目の事件のターゲットは、女子美大生から盗まれた“傑作”の名画である。
あろうことか、それを盗んだセビル葵が「本人の作」として先に発表してしまったのだ。
ただ取り返すだけでは逆に本来の画家の女子美大生が「盗品」を持っていることになってしまう。
そこで怪盗コキアが考えた逆転の策とは。
そして怪盗の正体を追う美女探偵は、なんと高校時代の同級生だった。
類いまれな才能を持ちながらも、地道な努力と最新テクノロジーを駆使して今宵も華麗に盗品を奪い取る。
『刑事コロ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!未開花の芸術は誰の手に。盗まれた絵画を奪回せんと、怪盗コキアが大活躍!
盗品ばかりを盗む――もとい取り返す怪盗がいる。
現場には「深緋のホウキギ」のひと枝が残され、人々は彼を「怪盗コキア」と読んだ。
冒頭プロローグは若い刑事の視点から始まるこの物語、しかし読み進めていくと、本当の主人公がわかってきます。本作では、まだ世に出ていない名画を盗んでそれを自分のものとして発表し、脚光を浴びるようになった自称画家と、名画を取り戻さんと作戦を講じる怪盗のやり取りが、丁寧に描かれてゆきます。
怪盗といえば義賊というイメージが強いですが、この物語の怪盗コキアも例に漏れず。
まだ世に出ていない芸術は、自称したもの勝ちなところがあります。これは絵画だけでなく、小説やイラ…続きを読む