概要
世紀の大怪盗、ここに誕生!【完結済み】
【カクヨムコン9参加作品です】
幼い頃から画家の母の絵を真似していた義統忍(よしむねしのぶ)。
小学生では絵画コンクールで優勝したものの、母の作品を模写する日々が続いたことで、オリジナルの絵を描けなくなってしまう。
中学高校時代には美術の教科書に載っていた名画を、授業中に片っ端から模写していた。その腕前は学校内でも有名となる。しかしオリジナルではないため、最高評価を逃しては父を落胆させた。
母の死後、絵に興味をなくしたが、パトロンだった父も程なくして亡くなった。
コレクションを管理していた神父の水田からそれを引き継いだことで再び絵と向き合うこととなる。しかし、母の描いた「十二星座の連作」がごっそり盗難に遭ってしまう。
その後、都立先枚高校の体育教師となって生徒を教えつつ、盗まれた
幼い頃から画家の母の絵を真似していた義統忍(よしむねしのぶ)。
小学生では絵画コンクールで優勝したものの、母の作品を模写する日々が続いたことで、オリジナルの絵を描けなくなってしまう。
中学高校時代には美術の教科書に載っていた名画を、授業中に片っ端から模写していた。その腕前は学校内でも有名となる。しかしオリジナルではないため、最高評価を逃しては父を落胆させた。
母の死後、絵に興味をなくしたが、パトロンだった父も程なくして亡くなった。
コレクションを管理していた神父の水田からそれを引き継いだことで再び絵と向き合うこととなる。しかし、母の描いた「十二星座の連作」がごっそり盗難に遭ってしまう。
その後、都立先枚高校の体育教師となって生徒を教えつつ、盗まれた
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!絵筆を振るい、奪われた名画を取り戻せ。怪盗の初仕事を描いた現代ドラマ!
推理によって謎を解くミステリーといえば探偵モノ、名探偵といえば大怪盗!
というものの、現代日本の法律やテクノロジー、警察の人海戦術を掻い潜って華麗に盗みを成功させるのは難しく、リアリティと両立させながら怪盗を描くのも難しくなりました。
この物語は、現代の怪盗モノです。といっても怪盗の活躍や事件そのものより、怪盗であり主人公である青年、義統忍さんの複雑な家庭環境と拗れた父子仲が描かれてゆき、彼が怪盗を演じると決めた経緯を知ることができます。
なぜ警察に頼るのでなく、怪盗なのか。狙いを定めた連作の絵画に、一体どんな意味と価値があるのか。
理由があろうと盗みは犯罪ですが、その辺りの采…続きを読む