始まりの魔法使い

作者 石之宮カント

3,844

1,389人が評価しました

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★★ Very Good!!

とても面白かったです。
とても面白かったです……が、あまりにも短いです。
一つ一つの時代の話の内容が短過ぎますし、どれだけ長くても数十年スパンの物語がどれも10話に満たないのは不完全燃焼感が否めません。
途方もなく長い時間を生きる登場人物たちの物語なので早く時間を進めたいのはわかるのですが、せっかく好きになった魅力的なキャラクター達が数話で登場して早々老いて退場していくのはなんともやるせない気持ちになります。

欲を言えば、数年単位ならともかく数十年単位の話ならせめて50話くらいは欲しいところです。
各時代ごとなら100話くらい欲しいですね。(勿論これはただの私の好みの問題なのであまり気にしないでください。)

他の方が仰っていたように、物語がサクサク進むのは先生が感じているような時の流れの早さを表しているという考え方も素敵だとは思うのですが、やはり私はこの世界の物語をもっとじっくり堪能したいと思うので話の内容がこれほどまでに圧縮されているともっとじっくり読みたいのに…と寂しい気持ちになります。

今後また時代が進んで新たな時代に突入することがあればその時はもう少し腰を落ち着けてじっくりと物語を進めていただきたいですね。

★★★ Excellent!!!

ウェブ版の方は読んでいないのですが、書籍の方で楽しませてもらいました。
一巻を購入した翌日に二巻と三巻を書い行くくらい面白かったです。
他の人のレビューにもある通り、竜として転生した主人公が人と関わりを持ち、文明をもたらし、発達して行く話なのですが、とにかく切ない。
限られた時間の中で必死に生きていく人物達が描かれていて、
その中で長命種ゆえに見守って行く主人公の感情は胸が締め付けられるようでした。
主人公の感情はもちろんしっかりと描かれているのですが、生と死が割とあっさりりしていて、だからこそ彼らとの別れを如実に感じられました。
とにかく、面白いです。読み終わった後の読了感は息を吐きたくなるものです。今後も応援しています。面白い物語をありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

本作は一言で言ってしまえば異世界に竜として転生した主人公が、未開の地を発展させていく、というストーリーだ。
これだけでは、ちょっと珍しいタイプの異世界物、程度なのだが、本作が最も魅力的なのは、無限の寿命を持つ主人公の周りで生き、その命を輝かせて、そして死んでいく登場人物達の美しさだ。
決して濃い描写がなされるのでもなく、当たり前のように次々年老いて行く人々の、当たり前ながらも全力な生き様と、彼らの命と向き合う主人公の姿は、胸を打たれるものがある。
徐々に魔法が発達して行ったり、村が発展していったり、時々外敵と戦ったりしつつも、そんなありきたりな物には頼らない魅力を持った物語だ。

★★★ Excellent!!!

転生者の主人公が出てくる作品に多い傾向として、周囲のキャラクターが単調なイエスマンや、嫌なやつなど記号的になることが多い。
これは主人公が最強でなんでも出来てなんでも知ってて、周囲のキャラクターは少しの仕事を肩代わりする程度の、付属品になりがちであるためだ。

しかし今作は、主人公の思惑など関係なく、様々なキャラクターが独自に活動して、新しい技術や文化を生み出していく。
そういったキャラクター達の自立は物語の世界観を大きく広げてくれる。

厚みのある物語でありながら、無駄なく綺麗な文章により、大変読みやすい。

おすすめである。

★★★ Excellent!!!

言葉も文字もない世界から始める難しさを実感する

他の小説では適当に流している言葉の問題や多種族が共存することで起こる問題をしっかりと書いており違和感なく読める
時間と命の関係を感じるたびに感動できる

内容はとても深くいろいろと考えろこともあるが読みやすく、ずっと読んでられる

章ごとの終盤をもっと深く掘り下げて欲しいです

★★★ Excellent!!!

長き時を経る。きっとそれは永遠には続かない。すぐに彼を置いていってしまう。
長命種と短命種の邂逅。別れ、出会い、世代の交代。
取り外そうとしても働いてしまう固定観念。
種族差、体格差や才能差による得意不得意。
理不尽でまだまだ分からない事だらけの魔法世界の法則。
人であるとはどういう事なのか、文化とは、どれだけの命が関わって、絶え、生え、紡がれていく事なのか。
現代人だった男が蒔いた『教導』の力は、歪ながらも優しくあろうと芽を伸ばした。
現代に生きる我々が、数えきれない教導と誰かの愛の積み重ねの上に生きているのがわかる物語だと思いました。

★★★ Excellent!!!

タグにはありますが、よくあるラノベの古典的な異世界転生やハーレムでは決して無い(あくまで私の偏見)ので、『異世界ファンタジーが読みたいけど、ベタな転生モノやちょっとエッチなハーレムモノは見たくないなー』という方、是非ご一読することをお勧めします!


引き込まれてしまう、魅力的で力強いファンタジー世界。

何も分からない状態から始める魔法の習得・追求。


そして、私が一番心奪われたのは、やはり登場人物たち。


姿も言葉も概念も、そして生きる時間も違う登場人物たちは、本当に存在しているかの如くリアルで身近に感じました。


登場人物達の生きていける時間が全く違うという点、それによる苦悩も、この作品を更に魅力的なものにしているのでは……と、個人的に思いました。



石之宮カント様の、この素晴らしいファンタジー作品に出会え、とても光栄に思います。


長文・乱文失礼しました。

★★★ Excellent!!!

読んでいると、まるで神話をリアルタイムで追っているかの様です。壮大さと荘厳さと臨場感を、同時に味わう事が出来ます。
小説の中には、魔法に彩られた世界があります。そこに住む存在達の、思考や感情、文化や価値観は、しっかりと作り込まれ、実体感を伴ってこちらに伝わります。
また、主人公や登場人物と共に、新しい世界で物事を発見していく楽しさや、歴史が、過去のものとしてではなく、一から紡がれて行く事を追う楽しさは、中々味わえない感覚です。
知識と発想力に裏打ちされたストーリー展開にも、目が離せません。
好きな作品です。皆さんも是非読んでみて下さい。

★★★ Excellent!!!

 心優しき火竜と樹木に愛されたエルフの少女。
 そして、今は亡き雪に愛された一人の女性。

 彼らが紡いだ言葉は、いつしか世界に『魔法』という名の神秘を生み出した。

 言葉を知り、紡ぎ、世界を改変する。

 幾百年の月日が経とうとも、彼らが笑い、泣き、驚き、そして望んだ『魔法』というモノは色褪せることなく継がれていく。

 只々継がれていく。

 心優しき火竜とエルフの美しい女性に見守られながら。

 永劫に近しい時を……。

★★★ Excellent!!!

いやー。すっかり先生の虜になりました。
こんな学校あったら毎日行ってたのになー。
読めば読むほど引き込まれてしまって驚きです。
キャラクターがまたみんな立ってて魅力たっぷりなんですよねー。だから飽きもなく読めちゃう。
世界の終わり、無人島にはぜひ持っていきたい一冊です。

出来るだけ早く続きお願いいたします!

では。
お邪魔しましたー♪


★★★ Excellent!!!


 竜に転生した主人公が、異世界の理を紐解きつつ、それを人々に教えてく話です。
 ただ、教えるというのもお互いを尊重し、理解し、手を取り合っていく姿勢が物語を通じて伝わってきます。
 続編が新たに始まりましたが、書籍のほうと併せてぜひ読んでいきたいと思います_(._.)_

★★★ Excellent!!!

異世界転生にありがちな、中世ヨーロッパの世界観をあえて避け、狩猟・採集の時代にフォーカスした、オリジナル性の高い作品です。

もしも文明の発達に魔法が関わっていたら?という「シミュレーションもの」としての完成度も高く、歴史的、文化人類学的に確かな考察に裏打ちされた、説得力のある物語展開が魅力です。

最初は毎日の食料の確保に精一杯で、教育や文化の醸成の余裕がなかった人類が、火魔法による栄養状態の改善や氷魔法によるナマモノの貯蔵を達成し、徐々に勢力を拡大していくあたりが個人的に大好きなくだりです。

魔法を技術として捉え、魔法への理解を深める過程を描いているのもこの作品の特徴で、そこも考察が捗って素晴らしい。

魔法の発達の過程を追体験できるので、なぜ言葉による詠唱が必要なのか?なぜ魔法陣という概念が発達したのか?という理由に非常に納得します。

言霊思想やイデア論なんかも知ってると、より楽しめる内容になっていると思います。

あくまでイチ考察厨としての意見ですが、一口で3度くらい美味しい作品です!!

★★★ Excellent!!!

文明社会の中で、何かに導かれるように不思議と憧れを捜していた主人公は、神秘的なドラゴンに生まれ変わる。


元は人間のドラゴンが、人間の役に立とうと奮闘する姿が微笑ましいです。

その人間は言語すら持たないので、文明を与えるには、根気と努力と年月が要ります。

そして最後、感動のエンディング。少女の想いは、きっと届く。

★★★ Excellent!!!

物語の世界設定の素晴らしさもさることながら、それを無駄にしない表現力。さすがです。

魔法を作り上げていくというストーリーが大変面白く、更に人の死についても触れていて、深みもある。

とても素敵な作品に出会えました。ありがとうございます。
続きを楽しみにしています。

書籍化おめでとうございます!

★★★ Excellent!!!

ん?あれ?どこかで聞いた事、うん、気のせい気のせい。
原始の時代から魔法のみならず文明を築いて行くであろう壮大な物語の第一章。

物語的には約70年間の内容だがさっくり読めてしまい、え?もう終わり?と少し残念。もっと読みたいです。

第二章が待ち遠しい。

この世界のドラゴンは胎生。卵のイメージはモンハンだろうか?違和感を感じてしまった。

★★★ Excellent!!!

魔法も、ドラゴンも大好物なので、一気に読み上げてしまいました。
いまどき珍しい、ゲド戦記に通じる、ものの名前がそのものを表すとした考えに基づく魔法を、発見して身につけていく過程まで描かれていて、こういう魔法のお話が読みたかった!と、胸をときめかせてしまいました。魔法を使えるようになって、文化が発展していく様子もすごく好みで、ワクワクでした。
そして、何より臆病な先生の深い愛情と、ヒロインの思い切りの良さや、先生への愛の強さに胸をうたれ、いろんなシーンで切ないやら、嬉しいやらの涙を流してしまいました。
これからの続きがとても楽しみです。影ながら応援しております。

★★★ Excellent!!!

転生したばかりの頃は何もかもが手探りどころか目の前も見えない状況で、上手くいくかどうかさえも分からずハラハラドキドキの連続でしたが、最後まで諦めずに試行錯誤をし続けた末に、漸く努力が結実した時の感動は計り知れません。
けれども魔法は何でも叶えてくれる万能能力ではなく、何かしらの長所があり短所があるというところを示しているのもまた現実味が帯びていて物語に深みを与える要素になっている点が素晴らしかったです。
そしてラストの希望を持てる締め括りや演出が、何とも言えないぐらいに素敵でした。
書籍化されたら買ってみたいと思った小説でございました。

★★★ Excellent!!!

この作品はファンタジーのカテゴリーに属するが、テーマは魔法とは異なる。
生きる者の心の在り方、生き方を描いていて、その描き方の素晴らしさがこの作品を傑作たらしめている。
なるほど、思い出すたびに何度でも読み返したくなる気持ちになるから書籍化されるに値する作品として評価される訳だ。
実にいい話を書きましたね。 受賞、おめでとうございます

★★★ Excellent!!!

固定概念にとらわれない魔法や世界の設定。主人公の強すぎず弱すぎない。しかし他者を圧倒する力。
優しいさ、愛、儚さ、大切なもの。そんなことを思わせる、暖かくも切ない作品だった。終わり方も余韻を残し、想像を広げさせる。何度でも読みたくなる作品。久しぶりに良い作品にめぐり会えた。ありがとう。