序盤から展開される独特な雰囲気にまず、引き込まれました。そこからは読み進める手が止まらず、寝る間も惜しんで読むことになりました。現在更新分の読了後、かなりの分量を読んだにもかかわらず私の心にあったのは物足りなさ、先を読みたいという欲求でした。
各章ごとに話がバッサリと区切られていて、登場人物の関係上気づけば物語の時間が一気に飛んでいます。
本編で語られることの無い歴史、人物がたくさん登場するにもかかわらず、それらすべてに過去や由来があるように生き生きとしており、我々とは関係なくこの世界は「生きて」いるのだと思わされました。
登場人物が次々と変わっていく中で、成長はするも変わらない2人と周囲が織り成す関係は独特で、さらに「魔法」と「意志」がそれをぐっと面白くしています。
生まれるもの、変わらないもの、消えていくもの。
そんなことを考えさせられる物語です。