大田康湖

　本作は神山さまが応募された皆様の作品に対して、丁寧に講評し、時には改善案を提案してくださっています。参加されなくても、自らの作品を見直すヒントが得られるのではないでしょうか。

本作は、応募した作品の冒頭一万字を読まれた作者様が、５つの視点から評価するというスタイルとなっております。 評価の内容についても分かりやすく解説しており、誠実な方だと感じました。今…続きを読む

　地球が滅亡すると分かった時、人類はその命と記憶を繋げるため、宇宙へと種を放った。その種が花開くのを見守る旅は、とても胸高鳴るものでした。

　全部読みますと、キャッチコピーに選ばれたのがこの句なのも納得です。

　占い師をされていらっしゃる作者の方が、ご自身の体験や見聞きされた詐欺等の事例を元に短歌で解説してくださってます。私たちもいつどこで出くわすかもしれないことですので、非常にありがた…続きを読む

　作者様が幼少時代から記憶に残った物語を紹介していくエッセイですが、１９７０年生まれの私と同年代らしく、私も親しんだ作品が多く取り上げられています。今後の作品紹介も楽しみです。

　『大阪・関西万博』を様々な視点で楽しもうという作者のパワーに圧倒されます。良かったこと、引っかかったことなどが丁寧に綴られており、きっと貴重な記録となることでしょう。

気づくと二度おいしい作品ですね。

　残念ながら私は行けませんでしたが、この短歌１０句で在りし日の記憶に思いをはせることができました。

占い師である筆者から見た人々の悩み、人間模様が短歌を切り口に語られていて、とても興味深いです。

　いわゆる創作論や執筆論、世に様々な創作術が溢れていますが、果たしてそれは本当に正しいのか。改めて見直してみましょうという提言だと思います。とはいっても構えた論調ではなく、楽しみな…続きを読む

　自分の作品がなかなか評価されない、というのはよくある悩みだと思います。 　本作品ではその悩みの解消のために、作品の見直しやカクヨムというフィールドをさらによりよく利用する提案をさ…続きを読む

　私たちがカクヨムに公開する作品は、よそゆきの服を着た姿。では、その下はどうなっているか。皆様気になるところですよね。 　本作は、皆様の服を脱いだ姿をのぞいてみましょうという自主企…続きを読む

　本作は風間 透（トオル）様によるカクヨム作品レビューです。丁寧で作者に寄り添う文章で、作品の良さを伝えてくださっています。一方で気になる点についても掘り下げてくださってますので、…続きを読む

宮城県で東日本大震災に遭われた筆者の手記です。リアルな体感描写もさることながら、当時の自分の行動をふりかえる真摯な文章に心打たれました。

カクヨムの様々な作家の方々が作者の１００本目のレビューにふさわしい作品に名乗りを上げ、作者がレビューする自主企画の経緯を綴った作品です。 最終的に選ばれるのは１作ですが、惜しくも選…続きを読む

　私がヘルマン・ヘッセを読んだのは『車輪の下』からである。晩年の氏が日本人とドイツ語の手紙で交流していたこと、その作家が書簡体の小説を発表し、亡くなられたヘッセに捧げたこと、その小…続きを読む

　生きている以上、誰もが見る夢。様々な作品に登場する夢や、読者の方の見た夢を丁寧に解説してくださる作品です。募集も随時受け付けていらっしゃいますので、気になる夢を見た方は応募して見…続きを読む

　本作は、著者が提議する様々な分析と、それを読んだAIの回答を通して、思索を深めていく文学論です。 　特に「Dの一撃」の分析が印象に残りました。私もいつか「Dの一撃」と呼ばれるよう…続きを読む

　筆者は学生時代の夏休みを利用し、北海道を自転車で巡る旅に出ました。 　ネットやスマホが普及していなかった時代の旅は、今から見ると新鮮な驚きがあります。筆者があちこちでお世話になる…続きを読む

　著者が読まれた様々な「小説の書き方本」をジャンル別にまとめてレビューしていらっしゃいます。それぞれの特徴を簡潔にまとめてくださり、とてもわかりやすいです。 　私も「小説の書き方本…続きを読む

　東京都の日の出山に登山に来た菜桜と乃理子。何か事情がありそうな乃理子と山道を登りながら、菜桜は乃理子の心のモヤモヤにつきあっていきます。 　私は高尾山くらいしか登山の経験がないの…続きを読む

　心の病を患って職場を離れた作者が、様々な人たちの力を借り、再び職場に戻れるまでの日々を語った作品です。復帰のための病院でのリワーク等、療養の過程を丁寧に紹介されていらっしゃいます…続きを読む

　２０２４年１月１日の能登半島地震に遭遇された作者の率直な記録です。私にはただ読んで応援することしかできませんが、過去に震災を経験された方、現在被災中の方、被災地を心配されていらっ…続きを読む

　私も昭和４０年代生まれですが、作者の語る「昭和」の記憶は私が生まれる前の猥雑でシビア、カオスな時代の雰囲気が鮮明に伝わってくるもので、毎回興味深く読ませていただいております。

　敗戦直後の上野のヤミ市と、現在の有馬温泉の２サイドから描かれる物語。圧倒的な描写に引き込まれながら、過去と現在がつながる時を楽しみに見守りたいと思います。

　偶然の出逢いから正体を隠した王女と新聞記者が一日を過ごすことになる「ローマの休日」のように、この「カクヨム」でも様々な立場の人たちが正体を明かさずに文章を通して交流しています。「…続きを読む