大田康湖

　私が頭の中で創作を始めたのは小学生の時だった。これまで５０年以上生きてきた中で私を形作ったものについて振り返ると共に、カクヨムがきっかけで小説を久し振りに執筆した際に気づいたこ…

予備校で自習する高校三年生の男女、元村暖と松永夏夜。志望校について相談する松永の話を聞きながら、元村は二人の関係が一歩近づく予感を感じていた。 コレクション「夏夜と星未シリーズ」…

質問回答系の自主企画用のまとめ場所になる予定です。

　２０００年７月１６日、２０世紀最長の月食の夜。徳島の秘境、奥祖谷の『民宿　山乃端』では、家に伝わる古文書「乃地日草子」と「星の剣」と言われる物体の手がかりを求めて、大学生の斗南…

１２月２２日、毎年恒例のゆず湯に入りに「坂上湯」へ来た相模あや子は、年末で銭湯が廃業することを幼なじみの女将から聞かされる。あや子にとっては、煙突と富士山の写真でポスターコンクー…

２０２４年９月１６日の朝、都内の会場で行われる「青春ラジメニアエリア外リスナー交流会」の歌会に行くため、私は横浜駅にやってきた。 自主企画「エッセイを書きましょう2024」参加作…

　アニメ『闘士ゴーディアン』について、ストーリーや制作背景を中心に、当時の資料をひもときながら解説します。自サイトに公開している文章のリライトが含まれています。現在本編解説は終了…

（いちれんたくしょう～れんげのしたでむすばれて～） 本作は電撃大賞応募のための再編集版です。オリジナル版は以下になります。 一蓮托生～蓮華の下で結ばれて～（オリジナル版） htt…

　令和六年八月。橘功輝（たちばなこうき）にとっては小学生最後の夏だ。夏休みで引退する野球クラブの試合後、功輝はチーム唯一の女子、榎本由羽（えのもとゆう）から野球を引退して別のスポ…

２０２４／１１／２９　カクヨムコン用に改稿版の新作『祖谷の乃地日草子 〜月の扇子と星の剣〜』を公開しました。 https://kakuyomu.jp/works/16818093…

マンションに引っ越した私だが、どこからか湧く虫に悩まされる。

２０２４年７月の祖谷旅行の思い出。 短編『祖谷の乃地日草子 〜月の扇子と星の剣〜』を執筆するきっかけとなった。 自主企画「さいかわサマーダッシュ」参加作品。

現在「カクヨム」で断続的に連載している小説コレクション「一蓮托生シリーズ」の覚書。２０２２年に完成させた長編小説『一蓮托生（いちれんたくしょう）』に登場する横澤家と、そこに繋がる…

俳句を随時更新で投稿します。

　中学校の帰り、涼の置き傘がなくなった。友人の達紀は、自分の傘には戻ってくるおまじないがかかっているからなくならないという。信じられない涼は、達紀の傘をわざと持ち帰るが……。 …

私は一人暮らしだが、昔から自室にいるときは何か音を流していた。現在のお気に入りのBGMの話など。

子ども時代の家庭料理の思い出話です。

五十二歳の遠山富士美は、中学校の同窓会出席のため久しぶりに故郷の茅土市を訪れた。同窓会の席で、富士美はかつて恋人だったクラスメイトが結婚し、子どももいることを知る。 フィンディ…

令和六年三月三十一日、マンガ家の橘梨里子は夫の美津則、父の高橋周央と母の椿、今年小学六年生になる子どもの功輝と桃美と隅田公園で花見をする。去年に共に花見をし、翌日亡くなった親戚の…

私の４０年間の眼鏡遍歴を語る。イメージカラーは好きなフレームの色。

１９６９年、緑色の霧の中で宇宙人に出会った京極伸男。二年後、再び緑色の霧が伸男と、もう一人の被験者を呼び出す。 KAC20234『緑色の霧の中で』の続編です。

小学五年生の西松菜々はクイズ好き。ある日曜日に、父親の貴一が「トリあえず」と書かれたメモを持ってきた。メモを残して外出した母親の伊世の真意は何なのか。菜々は推理する。

２０２４年３月１４日。クラスメイトの勇磨がチョコをもらったしおりにアタックしたいというので、瑛人は幼なじみの菜々にしおりとの間を取り持ってもらおうとする。 私のKAC20241作…

　横澤かつらと京極隆の娘、京極あかりと後に夫となる村橋孝雪との出逢い、そして現在の穏やかな日々の回想記。

令和六年三月八日、私に一枚のハガキが届いた。『亡き義叔父、横澤康史郎の一周忌法要を令和六年四月六日、陽光原市の高白寺にて執り行いますので、ぜひご出席いただきたくご案内申し上げます…

私は現在一人暮らしだ。今住んでいる中古マンションも内見してから決めたものである。今回は当時の思い出を語りたい。

　兄からドリームキャッチャーをプレゼントされた夜、私はまた悪夢を見る。『筋トレの悪夢』の続編。主人公に「橋上真衣夢」と名前を付けました。

　２０２４年２月１４日。幼なじみの菜々からのバレンタインチョコレートはどこにあるのか。瑛人は昼休みの学校を探し回る。 　続編の「瑛人のホワイトデー２０２４」https://kak…

　１月１３日。野口星未は、友達の松永夏夜、元ファミレスのバイト仲間の奈良田完と予備校の体験入学に参加した。 　クリスマスのドタキャン騒動を乗り越えた夏夜と星未の物語、ひとまずの区…

大晦日にタコスを作ろうとして起こった危機一髪な出来事。 カクヨムWeb小説短編賞2023の中間選考通過作品です。

　夏夜は友人の星未と初詣に行き、中学時代の同級生、暖と再会する。３人でファミレスに行った夏美は、隣の席の男が去年マッチングアプリで付き合ってドタキャンされた男だと気づく。 「ク…

　進駐軍占領下の昭和二十二年春。東京の隅田川にかかる厩橋そばのバラックに住む二十一歳の女性、横澤かつらは貧しいながらも弟の康史郎と助け合って暮らしている。 　かつらは仕事場である…

　去年のクリスマスに恋人にドタキャンされた高校生、夏夜。友人の星未と初詣に来た夏夜は、中学校のクラスメイト、暖と意外な再会を果たす。『クリスマスケーキとクリスマスツリー』の後日譚…

　２０２３年の敬老の日、たまたま父方の祖父母の家周辺を見たくなってGoogleマップでストリートビューを見ていたところ、祖父母の家に『売物件』という看板が掛かっており驚いた。祖父…

渋谷でそれぞれの彼氏とデートする約束をした女子高生、夏夜と星未。しかし、彼氏は途中で帰ってしまった。２人のクリスマスの夜の物語。

【公式自主企画】短歌・俳句を愉しむ秋！　に参加するため、また俳句を詠んでみました。

遠い未来。少年フォンは１２歳で両親を亡くし、大惑星トリュースから１５０光年離れた砂漠の小惑星、ブリアに住む伯父一家に引き取られた。８年後、鉄鉱山で働いているフォンの所に幼なじみだ…

昔詠んだ句をきっかけに、現在の自分の心境を俳句にしてみました。 当初各句の切り分けを行っていなかったため、後から分割しています。ご了承下さい。

　令和５年４月。さくら祭りが行われている東京の隅田公園に来た８９歳の横澤康史郎は、義理の甥、高橋周央と妻の椿、周央の娘でマンガ家の橘梨里子と共に園内を巡りながら桜を楽しむ。かつて…

本屋に新刊を買いに来た小学生の少女しおりは、先日豆本をもらった妖精と再会する。 KAC20231「妖精の豆本屋」KAC20232「ぬいぐるみだって本が読みたい」の続編となります。

　ホワイトデーの前日、母親の伊世は悩んでいるらしい小学生の娘、菜々に尋ねる。

私は毎晩、就寝中に筋肉トレーニングに誘ってくる青年に悩まされていた。

　１９６９年早春。流川の土手に真夜中の散歩に来ていた高校生、京極伸男は転落した拍子に緑色の霧の中にいることに気づく。彼の前に現れたのは、一昨年亡くなった父親だった。 　自作『自分…

朝のトイレで「不正出血」を見つけた私は愕然とする。 婦人科の描写がありますのでご注意ください。

　小学生の少女、しおりは妖精からもらった豆本を大切なぬいぐるみの中にしまう。KAC20231『妖精の豆本屋』の続編です。『しおりと妖精との再会』に続きます。

小学生の少女、しおりは塾の帰り道、豆本の入ったトランクを拾う。 続編の短編『ぬいぐるみだって本が読みたい』『しおりと妖精との再会』もあります。

５０歳のシングル会社員、遠山富士美は住宅街の上にある小さな公園で、樹木とビルの間からわずかに見える富士山の頂にカメラを向ける壮年の女性「金剛富士さん」に出会う。「ダイヤモンド富士…

　西暦２１４４年８月５日。『火星展』が開かれる陽光原市で、高校生の少年、京極定満は火星から来た高校生の少女、ローラと出会う。ローラは昔父が食べたという「UFOクレープ」を探してい…

　私はこれまで５０年以上生きてきたが、ずっと清廉潔白な人生だった訳ではない。今回は今まで自分のエッセイ等では語れなかった過去の過ちについて懺悔したいと思う。 『カクヨムコン８』…

長編『一蓮托生』(いちれんたくしょう) https://kakuyomu.jp/works/16816700427499187961 の宣伝を兼ねて作成したプロローグです。これを…