概要
きっとこの子たちも、今日の桜を懐かしく思い出す日が来る。
令和六年三月三十一日、マンガ家の橘梨里子は夫の美津則、父の高橋周央と母の椿、今年小学六年生になる子どもの功輝と桃美と隅田公園で花見をする。去年に共に花見をし、翌日亡くなった親戚の横澤康史郎を思い、梨里子は浮かない気分だった。しかし、偶然出会った康史郎の友人たち、春の訪れを教える娘の声に、梨里子は新しい思い出を作り出していこうと決意する。
時系列としては『桜散り、柳芽吹く』の続編となる。
自主企画「第一回さいかわ卯月賞」参加作品。
時系列としては『桜散り、柳芽吹く』の続編となる。
自主企画「第一回さいかわ卯月賞」参加作品。