思わずとある歌詞を重ねてしまいましたが、物を大切にする姿勢は好感が持てます。この目覚ましじゃなきゃいけないというところが、可愛らしく深い愛情を感じます。何を貰ったかでなく、誰に貰ったか。この時計が鳴る限り、朝はスッキリと起きられる気がするのです。
おばあちゃから中学生の時にもらった目覚まし時計を、大学生になっても大切に使っているなんて心優しい女の子だなと思いました。壊れても捨てるという選択をせず修理して使おうとするのも、同じ型の時計から部品を撮るのを「かわいそう」とためらうのも、物を粗末に扱わない性格が垣間見えてほっこりします。結末もよかったです!思わず微笑んでしまいました。まぎらわしいのは確かだけどホッとしました!
日常のささやかな出来事の中に、不意の温もりとユーモアが溶け込んだ一篇。大学生活の何気ない会話や関係性が丁寧に描かれ、読み進めるうちに登場人物の距離感が自然と心に馴染んでいきます。目覚まし時計というモチーフが、時間や記憶、人とのつながりを静かに象徴し、ラストの軽やかなオチが心地よい余韻を残します。穏やかで優しい読後感が魅力の作品です。
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