何故この密度で過去が語れるのか?あたかも、いま見聞きしているようなリアルがあります。ルポルタージュを読むような、そんな感覚。本作では作者の体験した昭和の日本での幼少期からはじまり、様々な事柄が実名で登場し、雑多な個々の繋がりが人生を彩る過程が語られるのです。当時を知る方には懐かしく。生まれる前の日本を知りたい方は新鮮な気持ちで。記憶の宮殿を散策してみたい方は、ぜひご入場ください。
世の中を達観して、暖かく見守っている実力ある書き手だと思います。
幼少期からこれまでの、作者様の創作の歴史が綴られています。どれも深く深く切り込んでおり、そうだったのかと新しい発見をした気分です。当時を知る方はさらに楽しめる内容だと思います。ぜひ、ご覧になってくださいませ。
作者とまったくの同世代のため、幼少期からのエピソードや固有名詞、どれもこれもピンと来ます。「透明ドリちゃん」とか「ギミア・ぶれいく」とか「ピピピクラブ」とか……。それどころか「この件では確かにこうだった、そういえばあの件も……」と、書かれていない件まで思い出すことがあります。記憶の扉がバーン! と開かれたようで、ランダムに読んでみても飽きません。一定のペースで更新されているため、読者としては読みやすく親しみやすく、すべての同世代にお勧めします。
ちょうどバブルを迎えようとしていた時代その時代を知りたい方は参考に読んでみては如何でしょうか
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(185文字)
幼い頃からの、大田さんの創作の歴史がここにあります。いっ時のブームだけで終わらない創作への熱というか、好きなんだなぁというのが感じられます。丁寧に生きてこられている印象が文章にも表れているように思います。更新されるのを楽しみに読ませていただいています。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(1431文字)