概要
お雛様の語る思い出話。
わらわがお内裏さまと家来達と共に桜井写真館に来たのは、昭和25年のこと。娘の準子のために父が買うてきたのだ。
自作『ひな祭りは記念写真で』の後日譚となります。
https://kakuyomu.jp/works/16816452218858087637
自作『ひな祭りは記念写真で』の後日譚となります。
https://kakuyomu.jp/works/16816452218858087637
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お雛さまが語ってくださいました。長~い貴女の物語に私はうっとり!
愛しい子へと買い求められて、娘から孫へひ孫へと譲り受けられていく雛人形たち。
でもこの作品の姫様は、この家の事情でお友達の所にもらわれて行きました。
嬉しいことに姫様ご一行は、どこへいっても可愛がって大切にしてもらいました。
長い年月の間に、思い出深い人に会うことも出来、とても幸せでした。
それからまた時はずいぶんと過ぎて、もう忘れられそうになった頃、きっと最後のお引越し先となるでしょうある場所に連れて行かれました。
そこでもまた姫様たちは沢山の方々に愛でられ、そして皆さんに幸せをお届けすることになるのでしょう。
良い所に落ち着かれましたね、と老婆の私はとても感激して、お姫様に囁きました。