概要
弁天さまだって文明開化を満喫したいんです
幕末の神奈川・横濵。
開国開港を求める黒船ペリー艦隊が二度目の来航を果たし、日本の鎖国は終わった。
見たこともない西洋の文化と、新しい時代の到来だ。
右往左往する横濵村の人々だったが、その喧騒をよそに呑気なのは村の総鎮守である弁天ちゃん。
港が開かれると、各国の異人さんがやって来る。
商機を求めて日本全国から集まる人々。造り変えられていく町。
暮らしていた寺が黒船に関わることになったり、外国人墓地になったり。
弁天ちゃんは物珍しさに興味津々だけど、お供の宇賀くんは渋い顔。
日の本の神仏が、持ち込まれた異国の文物にはしゃぐ! 変わりゆく町を歩く! そしてたまに想いが重い!
そんな感じのお話です。
※史実をベースにしておりますが、主役が弁財天な時点でファンタジーです。
※歴史上の人物
開国開港を求める黒船ペリー艦隊が二度目の来航を果たし、日本の鎖国は終わった。
見たこともない西洋の文化と、新しい時代の到来だ。
右往左往する横濵村の人々だったが、その喧騒をよそに呑気なのは村の総鎮守である弁天ちゃん。
港が開かれると、各国の異人さんがやって来る。
商機を求めて日本全国から集まる人々。造り変えられていく町。
暮らしていた寺が黒船に関わることになったり、外国人墓地になったり。
弁天ちゃんは物珍しさに興味津々だけど、お供の宇賀くんは渋い顔。
日の本の神仏が、持ち込まれた異国の文物にはしゃぐ! 変わりゆく町を歩く! そしてたまに想いが重い!
そんな感じのお話です。
※史実をベースにしておりますが、主役が弁財天な時点でファンタジーです。
※歴史上の人物
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!実際の歴史を人々と同じ視点から見る神様のお話
日本最大の港の一つ横浜。
その歴史は実際に起きたペリー来航によって、港が開かれたことから始まります。
その変化を、当時人々共にあった神の視点で描かれます。
神と言っても、大仰な神ではなく、本当に人々に慕われていた小さな社に住まう神、弁財天。
弁天とも呼ばれるこの神様は、音楽を愛し、人々に幸福をもたらす神ですが、この物語の中では人々共に在って、人々を見守る存在。
その神の目を通して、幕末から変化していく横浜という街の様子を見ていく物語です。
緻密な調査に裏打ちされた当時の雰囲気の描写が素晴らしく、幕末の空気を感じ取れます。
私自身横浜市に住むので、とても楽しく読ませていただいています。
弁…続きを読む - ★★★ Excellent!!!幕末の横浜を舞台に、弁財天と従者の宇賀神が黒船来航を見守るファンタジー
幕末の横浜を舞台に、弁財天と従者の宇賀神が黒船来航を見守るファンタジー作品です。
登場人物たちがチャーミングに描かれていて、読んでいてほほえましくなりました。弁財天は芸事好きな愛すべきキャラクターで、音楽に夢中になる姿が印象的です。そして宇賀神は主である弁財天を心から慕っていて、二人の信頼関係が素敵でした。そのやり取りに癒されます。
時代背景もよく調べられていて、黒船来航や日米和親条約締結の出来事が、弁天たちの視点からユーモラスに描写されています。増徳院の僧侶・清覚や薬師如来など脇役も魅力的で、物語に奥行きを与えていました。
そしてアメリカ人との文化交流を通して、横浜村の人々の…続きを読む