蒼玉のツバメ

　人間との世界を隔てる外輪山の中にある、竜と獣達の世界。
　その世界の中にある集落【スギノオカ】に暮らすツバメは、この世界でも珍しい黒髪に蒼玉の瞳をしていた。
　ある時、ツバメは妹分であるコムギに呼ばれ、小川に流れ着いた青年シユウを救う。彼は西の外輪山を守護する狼の王族の一人であり、王子であった。
　何故、彼はあんな場所にいたのだろう？
　ツバメの疑問と同じく、シユウもまた彼女に興味を抱く。流れ着く前、自分を川に突き落とした男を思い出しながら……。
　
　――これは、獣人や半獣人、そして龍達による、終焉とその先に繋がる物語である。

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2023.12.10改稿

※予告なく内容が変わったりします。