第35話 

「ねえタクトもう7時を過ぎたわよ。起きてってば」


「うっ、うん?ごめん寝すぎたみたいだ」


「疲れがたまっているのね。今日は鍛錬は中止にして、ゆっくりって無理だったわね」


「そうだな。今日は忙しくなりそうだって、毎日だよな…」


いつもなら5時には目が覚めるのに、アラームを無意識に消していたようで、フィーナに起こされて目を覚ました。


フェルムとアイラに声を掛けると、声を掛けたが返事が無かったそうで、先に朝食を食べ終わったそうだ。


宿のレストランで、2人掛けのテーブルで朝食を注文すると柔らかで芳醇なパンが出て来た。


「もう、パンが変わってるね嬉しいわ」


「そうだな。逆に固いパンが出てきたらクレームをつけるところだよ」


冗談交じりに話しをしながら、パンとハムエッグを食べていると、料理長が挨拶にやって来た。


「おはようございます。おかげさまで、今日の朝食からお客様にパンをお出しできる事が出来ました。昨晩の光の花も良い意味で貴方様の仕業じゃないかと職人達の間では、朝からその話題で持ちきりですよ」


「美味しいですよこのパン。教えた甲斐がありました。それに誤解しないで下さい。昨晩の光の花は正式には魔法花火と言うんですげど、目の前にいる相方が考えた魔法です」


「魔法花火は二人の共同開発じゃないのよ。私ひとりじゃ完成する事は無かったわ」


そんな擦り付け合いをしていたら、隣の席に座る親子が、パンを食べて興奮気味に話す声が耳に入る。


「お母さん今まで食べていた固かったパンが、こんなに柔らかくて美味しいよ」


「そうね。お母さんも、こんなに美味しいパンは始めて食べるわ」


嬉しそうな声出して親子がパンを美味しそうに食べている。


「見て下さい、お客様達の笑顔を…パンひとつで、あんなに笑顔をもたらす事が出来るなんて、やはり貴方様は偉大ですよ」


周りのテーブルを見て見ると、他の客達もパンを美味しそうに食べていておかわりを求めていた。


それを見て、料理長の言うとおりパンの作り方ひとつ教えただけで、誰もかもが幸せな顔になれるのだと思うと教えて良かった。


「皆さんが、美味しそうに食べてくれて嬉しいです」


感慨無量になりながら朝食を食べ終わると、レストランが込み合ってきたので、約束の時間になるまで部屋でコーヒーを飲みながら未だ完成していない資料作りを進めた。


それから1時間ほど経つとようやく資料が完成。


時間を確認すると約束していた時間まで、あと10分と迫っていたので、フェルムとアイラに声を掛けて一緒に玄関ホールへと行く。


階段を下りて行くと、すでに王子と男爵が宿へと到着をしていたようで、待合のソファーに腰掛けて談笑をしていた。


「おはようございます。お待たせしましたか?」


「おはようございます。少し前に着いたところだよ。外に馬車を待たせているので参りましょう」


玄関ホールから出ると、今日も御者はゴルさんだったので挨拶を交わした。騎士団長が御者って…護衛を兼ねているからいいのか?と、疑問に思いながら魔改造した馬車に乗り込んだ。


馬車が走りだすと、昨日俺達が帰った後、王子達は陛下達に俺達が何者かを問いただされたそうだが、知らない振りをするのが大変だったそうだ。


「それは、災難でしたね。どうりで目が赤い筈ですよ」


「それはちょっと…」


「殿下は、今日のお披露目が楽しみで寝られなかった…それだけですよ。タクト殿が気遣う必要などありません」


「ザバル、余計な事を…まるで子供みたいで恥ずかしじゃないか。それでだな、少し相談と言うか意見を聞きたいんだが聞いてもいいかな?」


「私で良ければ話ぐらい聞きますけど」


「どうせお披露目をするなら、直接飛空挺で王城に乗り付けてはどうかと思ってな。その方がインパクトがあるだろう?」


「確かにインパクトはありますが、策を講じておかないと王国軍だけではなくて、王都民達が混乱するんじゃありませんか?」


「もう既に軍部には何があっても冷静に対処するように指示を出してきた。王都民が混乱しないように兵士を追加配備するように指示を出してきたので大丈夫だろう」


「陛下も、飛空挺で我々が登場すればさぞかし驚かれる事でしょうな」


用意周到ってやつだな…って、相談も意見も減ったくりも無い。決定事項じゃないか。


「ちょっと、楽しみなのは分かるけど二人とも悪い顔してるわよ…子供じゃあるまいし。日ごろのうっぷんが溜まってるんじゃないの?」


「いやっ…そんなつもりでは…」


二人は青い顔をしていたが、フィーナよ…それは君にも当てはまる事に早く気付け!


「それでは本題に入りますが、今日の昼食にハンバーグを用意しては頂くわけには参りませんか?無論、対価はお支払い致します」


「賛成ですな!私も、今それを提案しようと考えていましたよ」


「それは、とてもいい考えね!私もそれがいいと思うわ!どうせならハンバーガーの方が食べやすいんじゃない?」


全員口を揃えてそう言われると断れるわけがないじゃないか!


「分かりました。但し、今から仕込むとなると材料と時間もあまりありませんから、材料と人材は用意してください」


「もちろん用意させて頂きます。ついでとは言っては何ですが、宮廷料理長を派遣しますので作り方を指導してやっては頂けませんか?」


「こちらこそお願いします。ひとりでも多くの人に覚えて欲しい料理なので…手間も省けますしね」


それから、飛空艇の案内は仲間達と王子、男爵、ゴルさんに任せて、オレは厨房で宮廷料理人にハンバーガーを作る指導をする事に決まる。


そんな話をしていると、シルバーノアが停泊する草原が見えて来たので、馬車から降りる準備を始めた。


草原に到着をすると隠蔽を一部解除して、ゴルさんとフェルムに馬を任せてオレはタラップを掛け階段を上がっていく。


甲板に上ると王子に「飛空艇に王国旗を掲げて貰うわけにはいかないだろうか?」と提案をされた。


理由を聞いてみると、何の前触れもなく飛空挺が空に現れたとしても王国旗が掲げられていれば、王国民に敵ではないと分かるのではないかと言う話だった。


なるほど…と納得したので了承すると、王国旗は馬車に常に積んでいるそうなので取りに行ったので、その間に長い丸太を取り出して簡易的なポールを創作をする。


高い位置に設置をすると見えないので、船首にポールを立てられる穴を作って、王国旗を持ち帰った王子から受け取ってポールに掲げると、剣と盾をモチーフとした緑色の王国旗が翻る。


『シールドプロテクションが解除されているから、風の影響があるんだな』


「忙しいのに迅速な対応をしてくれてすまない。やはりタクト殿は人外だな、言ったらすぐ対応出来る者などこの世界にはおらん」


「まだ人を辞めたつもりはありません!」


そうツッコミをいれつつ、全ての準備が整ったのでシルバーノアを発進させる。


「フィーナ異常はないか?」


「計器、船体、魔石に異常無しよ。いつでも行けるわ」


「アイラ索敵に異常はないか?」


「この付近に飛行型魔物の存在は確認出来ません」


「カイル王子。全て異常はありません。出発しても宜しいでしょうか?」


「では頼む!」


「それではフィーナ、プロテクションシールド及び隠蔽を解いたまま、上空500メートルまで上昇。ゆっくりと王城へ向かうぞ!」




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 



出発をしてから暫く経った頃、王都では…


「―――――!」


「おい!あれはなんだ!」


王国民のひとりが叫ぶ様にそう言うと、周りにいた全員が一斉に空を見上げた。


「なっ、何よあれ!船が空を飛んでこっちに向かって来ているぞ!」


「昨日の晩に火の花が咲いたと思ったら、今度は何だよ!」


空を見上げた王国民のある者は、驚愕して持ち物をその場で落とし、ある者は両膝をついて祈りを捧げながら震えていた。


「戦争をするなんて聞いてないぞ!!」


「…どこかの国か、魔人が攻めてきたのか!」


「くっそ!どこに逃げろって言うんだよ!兵士は何をしている!」


その騒ぎに気付いた、家の中にいた者は外に出て来て2階、3階に住む者は何事かあったのかと窓を開けて身を乗り出す。


王国民がパニックになる寸前に、軍馬に乗った騎兵が、王国民に向かって大きな声で叫ぶ。


「王国民の者、静まれ!あの空飛ぶ船は最先端の技術を使った乗り物だ!嘘だと思うならよくあの船を見ろ。王国旗が掲げられているのがその証拠だ!」


騎兵がそう言うと、王国民は安堵の表情を浮かべて騒ぎを起こす者はいなくなった。


しかし、全長100メートルを超える巨大な船が空を飛ぶ姿を見て、誰一人残らず上空を眺めながら呆気にとられていた。




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 



シルバーノアが停泊していた草原が王都に近い場所であったので、シルバーノアが上昇すれば王都から見えるようである。


双眼鏡を取り出して、王国旗が翻っている甲板の先端に移動して様子を見に行くと、声など全く聞こえないけど王都は騒然となっていた。


どう言う事だと思っていると、黒く大きな軍馬に乗った騎兵が王国民に何やら説明を始めると、混乱はすぐ沈静化されていく姿が確認出来た。


その後も様子を見ていると、王国民はシルバーノアに釘付けに。


王都上空に差し掛かると、近くで見ようと屋根に上がる者、追いかけ始める者、心配な顔をして見守る者、祈りを捧げる者までいて、誰一人として家には戻らずに王都の道一面が空を見上げる国民で溢れ返っていた。


『手でも振った方がいいのか…それともこっそり覗き見したほうがいいのか?』


どんな反応を示したらいいのか分からずに、その異常な光景を見ながら考えていると、いつの間にか王城が目の前にあって慌てて艦橋に戻った。


「カイル王子、王城の上空に到着しました」


「それでは、左手に見える広場に着陸して頂きたい」


「フィーナ頼む!」


「了解よ!」


言葉少なくシルバーノアは、ゆっくりと存在をアピールする様に降下を始めると着陸は仲間3人に任せて、王子達と一緒に甲板へ向かう事になった。


艦橋から甲板に出ると、事前連絡を受けていた兵士さえ腰を抜かす者が多数見えた。


王族達の私室は、最上階にあるそうで、陛下の私室のバルコニーの高さに甲板の高さを合わせるように、王子から頼まれたので伝声管から艦橋に細かに指示を出した。


すると王子の狙いどおりに、陛下たち王族は慌てのバルコニーに飛び出してきたと思うと「なんじゃこりゃ!!これはいったい…なっ、何事か!」と、陛下は言った後に、その場で腰を抜かす。


「おーい!みんな安心して下さーい。これはタクト殿が開発した飛空挺と呼ばれる空を飛ぶ船ですよー!」


ゆっくりと言葉を間延びさせながら、大声で王子が手を振りながらそう答えると、一番最初に正気に戻ったのはアンジェ王女だった。


アンジェ王女はバルコニーから身を乗り出す。


「おい、アンジェ、危ないぞ!」


まるで、ロミオとジュリエットの舞台のワンシーンの様な感じだ。恋人同士でもなく、木の上じゃないのが残念だが…


「ちょっと!お兄様だけズルいです。私も乗せて下さいよ!」


アンジェ王女はジャンプをしたり手を伸ばしたりしてそう叫ぶが、恋人同士なら絵になるけど、兄弟だからロマンスもへったくりも無い。


そう、思っているとザバル男爵の娘であるセリスさんまでもが、バルコニーから身を乗り出して叫びだす。


「私も乗ります!いえ、乗せて下さい!アンジェと一緒に纏めてお願いします!」


すると、同乗していたザバル男爵が、ひょっこりやって来た。


「セリス、ワシからタクト殿に頼んでみてやろう」


「おっ、お父様!必ず乗せて貰える様に頼んで下さいね!絶対の絶対ですよ!」


セリスさんも手を叩いて喜んでいるが、こちらもロマンスの欠片も無い。


陛下も再起動したようで、腰を押さえながら叫び出す。


「カイル!危うく粗相するところだったじゃないか!何か隠して居ると思ったがこの事だったんだな!」


「まあそんなところですが、まだまだ驚くのは早いですよ!」


「まだあるのか!タクト殿!皆で、乗せて頂くわけにはいかぬか!」


「もちろん、そのつもりでしたから歓迎しますよ!」


そう答えると、バルコニーにいる全員が手を叩いて喜んでいた。


「なっ!こちらの思惑どおりだ」


王子までもがサムズアップをして意気揚々。興奮冷めやらぬまま王城の広場へと着陸をさせた。


広場に到着をすると、ザバル男爵は食材の手配へ走って行き、それと入れ替わるように王侯貴族達は我先にと血相を変えて走ってやって来た。


「王子、流石にこれだけの人数を捌けませんってば…出来たら50人ほどにして貰う事って可能ですか?」


「確かにそうだな。少し父上に相談してくる」


兵士から従者まで集まったのは200人以上。


セキュリティーカードの数と食事の関係で残念だが数を絞るしかない。


陛下と王子が話し合った結果、今回は、王族、宰相、大臣、上級貴族、勇者パーティ、料理を作る手伝いをして貰う宮廷料理人、支給係の50人を乗せる事が決まった。


但し、特例で下級貴族のザバル男爵には案内役をしてもらはなくてはならないので、娘のセリスさんと一緒に乗せる事になった。


除外された下級貴族や騎士や兵士達は、ガックリと肩を落とし悔し涙を流している者までいた。


「ここまで、明暗がはっきり分かれると何だか可哀そうね。昼ご飯は各人食べてきて貰う事にして、陛下と交渉している間にフェルムとアイラに頼んで乗せてあげたら?」


「そうだな…じゃそう提案してくるよ。二人には迷惑かけるけど頼まれてくれる?」


「あそこまで露骨だと…了解です任せて下さい」


俺が陛下と交渉をしている間に、昼ご飯は出せないがその間に時間が許す限り乗せてやってはどうかと提案。


すると、その言葉が耳に入ったのか、下級貴族、兵士達、従者達は声を振り立てながら踊躍歓喜していた。見た目はまるで音楽フェスの観客だ。


ようやく、王城広場の混沌とした状況が収束すると、搭乗する者は広場に残って貰う事となった。


大量に用意してくれてあった食材をひつそりとアイテムボックスに収納している間に、最初に搭乗する者の確認作業とカードを渡すのは王子、ゴルさん、男爵にに任せた。


全ての準備が整うと、アイテムボックスから大型のタラップを出して掛けると、全員が目を丸くして驚いていた。


「それでは、カードを受け取った片から順に、こちらのタラップから飛空挺に搭乗して下さい」


大人数用の出入り口から、3階層目の安全な通路を通って甲板へと集合して貰うと身分構わず整列をして貰ぅて安全面の説明をした。


「それではまずは上空へとご案内しますので、今から景色をご堪能下さい」


この場をカイル王子に任せて艦橋に戻ると、高度3000mまでゆっくりと上昇されるように指示。


王城から上空へ離れるにつれ、搭乗者達は、手摺にへばりつきながら景色を眺める。


「お~!なんと言う素晴らしい眺めだ!この目で、こんな光景を目にするとは!」


「これが、王都を上から見た光景か!!」


一斉にみんなが、感想を発したので言葉が入り混じって聞き取りにくかったが…好感触であるのは間違えない。


高度が3000mに達すると王族達が集まっていたので声を掛けた。


「皆さん、いかがだったでしょうか?空からの景色は堪能いただけましたか?」


「いやはや、素晴らしいとしか言いようがない。感動のあまり空いた口が塞がらなかったよ」


それからも、王族達に多様な賛辞の言葉を貰うと、時間が押してきたので王子に宮廷料理人と支給係を紹介して貰って船内の案内役の仲間達にスイッチ。


簡単に船内を案内しながら、料理人達を引き連れて厨房へと向かった。


料理人達は船内の設備を見て感涙していた。特にガラスと洋式便座がお気に召したようだ。


厨房に到着をすると、既に野菜は下処理済みだったので、パンを焼いている間に、ハンバーガーとポテトフライの作り方を見せながら説明。


全員が職人気質なのか、驚きながらも黙々とメモを取っていた。


説明が終わると、料理長は作業分担するように他の料理人に指示を出して、次々とハンバーガーとポテトフライを人数分作って行った。


料理が出来上がってくると、支給のメイド達は食器を並べてテキパキと盛り付けして、出来上がった料理を机に並べて行く。


そうしていると、王子が陛下を連れて食堂へやってきたなり駆け寄ってきた。


「今日まで生きてきたが、これほど驚き、感動した事はない」


相変わらず大袈裟じゃないかとは思うが、普通なら徐々に文明は発展行くのを100年単位でブレイクスルーしてるんだからこの反応は正常だ。


女性陣は、洋式便座に感動していて「謝礼は幾らでも用意させますので、このトイレを我が城へ是非!」と熱望された。


王侯貴族達も我れ先にこぞってやってきて、色々と言われたが聖徳太子じゃあるまいし聞き分けられるわけがない…


「皆さん落ち着いて下さい。要望はまた別途紙にでも書いて纏めて貰ってから、どうしたらこれらの品々を王国民の力で作れるか、一緒に考えて知恵を出し合いましょう」


「そうだぞ。提供して貰うだけじゃなく、タクト殿からアドバイスを貰いながら、各領地でどんな物を産業としていくか話し合うべきだ」


王侯貴族らが欲しがる製品は、この星の素材を使って創作した物ばかりなので、製造方法をさえ確立してしまえば同じ物が作れるようになる筈だ。


それに王子の言うとおり、一か所に工場を集めるのではなく、地域特性を生かして分割すれば富も一極化せずに争いも起こらず、領地単位で雇用が生まれれば経済が回り始めて貧富の差も埋まるんではないかとも思う。


運搬方法などまだ様々な問題はあるが、取り敢えず今はメシだ!


王侯貴族にファスートフードはいかがなものかとも思うが、取り敢えず椅子に腰掛けて貰って、メイドさん達に飲み物の支給を頼むと、ややあって全員に行き渡ったとの報告を受けた。


「それでは、食事にしましょう。まだ少しなら、おかわりもございますので、ごゆっくりご堪能下さい」


食事が始まったら始まったで、またもや食堂は大騒然となったのは言うまでもない…

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