第10話 

異世界生活四日目 


今日からいよいよ迷宮攻略開始だ。気合を入れた朝一の鍛錬が終わると、朝食と弁当を用意。


朝食を食べていると、フィーナがさらっとオレの中でずっと(たった4日)溜まっていた不満を解決させるかもしれない一言がなんの前触れもなく投下された。


「そう言えば、車で鉱山に向かう途中に池があったけど、池から湯気が出ているなんて不思議な現象よね?地球にもそんな場所あった?」


「ん?そんな池があるわけない…単なる温泉じゃないのか?んっ?温泉だと!」


驚きのあまりに、勢いよく「バン!」と机に手をついて、興奮のあまり立ち上がってしまう。


「何よいきなり。驚いたじゃない。それで温泉って何?神界には無かったから、分からないからきちんと説明してちょうだいよ…」


「簡単に言うと、天然のお風呂だよ!お湯が吹き出てると思えば理解出来るかい?」


「それは凄いじゃない?もしそれが本当なら、一度入ってみたいかも。うふふ…」


いったい何に期待をしているのかが不安である。それにしても、やはり日本人である為なのか、根拠はないが『絶対に、立派な温泉を作ってやる』と、意気込んでしまう。


「そもそも、温泉なのかどうかも、分からないからな…ちょっと待って…冷静に考えてみるよ」


『あんまり期待し過ぎて違ったら凹むから池の調査する事にした方がいいのか?仮に源泉が通っているなら、ボーリングしてみたらいいのか?問題はどうやって穴を掘るかだよな…』


そんな事を考えていると、ある一つの可能性が頭に浮かんだ。


「昨日使った、エクスプロージョンを地面に放ったらどうなると思う?」


「穴があくんじゃないかな?間違ってたらごめんだけど…」


「やっぱそう思うか!てっ事で本当にごめん。試したい事があるから迷宮の調査に行く予定を明日以降に変更してもらっていい?」


今日から迷宮調査に行く予定だったが、温泉が気になって注意散漫になる可能性がある。


「しょうがないわね…そんなに、喜んでる人を見て、駄目だと言えるほど鬼じゃないわよ」


「きっと埋め合わせするよ。ちょっと行ってくるね!後片付けはそのまま置いといていいよ!」


そう言い残して、行こうとしたら「ちょっと待ってよ。私も行くわ!それよりも、その温泉とやらの場所を教えなくてもいいの?」と、足止めをされた。


「取り敢えず、現地を調査する前に試したい事があるから近くだから行ってくるだけだよ」


「そんなに急ぐなら転移で行くわよ。まったく、しょうがないんだから」


テンションについて行けないとばかりに、呆れ口調で転移魔法陣を展開してくれた。


「気を遣わせてごめん。バベルの門までお願いするよ」


感謝をしながら転移をすると、塔の外周を早歩きで、門の裏側へと進んで行った。


「ちょっと待ってよ!こんなバベルの外周を急いで歩いて、どこへ行くのよ?」


「あともう少しで、目的地に着くから、ゆっくり歩いておいで」


バベルの外周を、町の反対側にある森の方向へと歩いて行く…


なぜこの場所に温泉を掘ると決定したかと言うと、バベルの塔は円に囲まれた外壁のほぼ中心にあって、半径は町で残りは森や畑、さらに森の中には堀へと繋がる小川が流れていたので、排水の心配しなくても良いと閃いたからである。


目的の場所に到着をすると、アイテムボックスから、耳栓、保護メガネ、二振りの刀を取り出してエクスプロージョンの準備を行う。


「爆風で何か飛んで来たら危ないから、少し後ろに下がって、爆音で鼓膜が破れるかもしれないから耳を塞いで欲しいかな」


「了解よ!何をするのか分からないけど、なんだか、わくわくしてきたわ!」


そう答えが返ってくると、指で耳を塞いだ。


「青炎弾!」


刀から出た青白い炎弾が地面に猛スピードで飛んで行き地面に接触するとエクスプロージョンと違い地面に接触しても爆発せずに貫通すると、半径1mの穴が開いて、さらに閃光と爆発音と共に水蒸気や熱湯が噴出した。


「やった!成功だ!」


嬉しさのあまり、フィーナに駆け寄って手を握って喜びを分かち合う。って言っても温泉が出て喜んでいるのはオレだけだけどね。フィーナは呆れた顔をしていたが、釣られて嬉しそうに…頬を赤く染め手を握り返してくれた…


「って、ごめん…気安く手を握っちゃって」


「きっ…気にしなくてもいいわよ…」


温泉が出た後では、どっちが嬉しいのか分からんが、とにかく嬉しい。


「それにしても凄いわね!青炎弾って聞こえたし、エクスプロージョンと違う感じだったけど何か変えた?」


「んっ?魔力はそのままで、ぎゅっと圧縮して貫通するように高速回転するイメージをしたらあんな感じになった」


「まったく、感心していいのやら呆れた方がいいのやら」


「それより、温泉だよ!お・ん・せ・ん」


湧き出た温泉の湯溜まりを見てみると、かすかに硫黄の匂いのする乳白色のお湯で、水蒸気が出ていたので高温なのかと思ったが今は収まっている。


「魔法で水蒸気が発生したみたいだから温度が知りたい。鑑定をお願いしてもいい?」


フィーナに温泉の鑑定をして貰うと、硫黄泉 魔力濃度弱、温度45度といった結果が出た。


「初めて聞くけど、魔力濃度ってなに?」


「この湯に含まれる魔素量の事よ。湯に浸かることによって魔力が回復できるのよ」


「なるほど、効能の一つだな…」


『まだ朝だから、なんとか今日中に出来るかな…やるしかなんじゃね』


「じゃ、早速温泉作るか!少し手伝ってくれる?」


「もちろん手伝うわよ。具体的に何をしたらいい?」


「まず、屋敷に戻って資料を探そう。魔法はイメージだろ?」


「そりゃそうだけど、リンクでタクトのいた世界の温泉とやらを見て来た方が早いと思うけど」


「言われてみたらそうだな…」


温泉というよりも、リゾート型のスーパー銭湯の記憶を引っ張りだして見て貰う…って駄目だ!男湯の記憶を引っ張り出したらブラついたアレが…見せるわけにはいかない。


リンクを繋げるのは即座却下すると、フィーナはなぜ却下されたのか分からずに不思議な顔をしていたが、まったく擦れてない美女に下ネタを言える度胸がない。って事で、雑誌の温泉特集号を持ち出して二人で良さげな温泉施設をいいとこどりする事に決定。


「それじゃ、オレは川原から岩を採取してくるから、その間に土魔法で穴を成型して欲しいのだけど頼んでいい?」


「深さとか形とかを詳しく指示を出してくれれば、より簡単に出来るからそうして欲しいかな」


そんな成り行きで、落ちてた木の棒でざっくりと地面に線を描いていって深さを1mに掘って貰うように頼んだ。


「この線にそって掘ればいいのね。それじゃやっておくから、後の事は任せて自分の作業をしてきてもいいわよ」


「面倒掛けて申し訳ないけど行ってくるよ。それじゃヨロシクね」


そう言い残して、急いで川原へダッシュ。適当な大きさの岩と砕石を選んでとにかく夢中でアイテムボックスに収納していった。


ある程度石の採取が終わると、ついでに脱衣場や檜風呂も作るので、檜に似た香りのする木を探し出して、風の刃で一気に木を伐採しながら収納していく。


ややあって、一定量の素材が揃ったので意気揚々と湯元に戻ると、フィーナは指示通りに浴槽の基礎である穴掘りと成型を完璧に終えていた。


「お帰りなさい。こっちは出来たわよ。次は何を手伝ったらいい?」


「それじゃ、穴掘りついでに、ここから川まで排水の経路を掘ってくれないか?」


「まだ魔力は満タンに近いから任せておいて。それじゃ、詳しい作業方法を指示して」


「ありがとう。恩にきるよ。それじゃ…」


記憶を見られるのは色々と躊躇われる事もあるけど、背に腹は代えられないので、土方をやっていた時の記憶を引っ張り出してリンクを繋げてもらって、温泉のお湯が流れる様に水平器を渡して経路を説明する。


排水工事をフィーナに任せると、本格的に温泉施設の施工に入る。まずは、岩風呂を作る事にしたので成型した浴槽の側面に岩を並べていって、石灰と川から持ってきた砂利と砂を置いてコンクリートを水の魔法で生コンを作る。


出来た生コンを床面から湯が漏れない様にとモルタルを創作して側面を補強。コテで仕上げなくてもイメージで打設出来る魔法に驚きながらも、仕上げに排水口と温泉が出る湯口を木で創作。全ての加工が終わると岩風呂は完成した。


一息つき、コンクリートの打ち忘れが無いか確認をしていると、フィーナも、排水経路を掘り終えたのか「指示された作業は終わったわよ」と言いながら戻ってきた。


「こっちも出来たよ。こんな感じで作ったけど、どうかな?」


完成した浴槽を見て「大きくて素敵な浴槽ね、入るのが楽しみになってきたよ」と悪戯っぽく微笑む。


昼食の時間になったので、おにぎりを食べながら午後の計画を説明しつつ、食べ終わったら直ぐに作業を開始することにする。


「計画通り次は木の浴槽作るから、その間にコンクリートは高温だと亀裂が入って割れるから、徐々に温度を高めて魔法で乾燥させてくれないか?」


「お安い御用だよ」


コンクリートを乾燥してもらっている間に、木で浴槽を作ってから余った木材で屋根を創作した。


ちなみに屋根の施工方法は、広い空き地で片流れ屋根をイメージしながら創作して完成させてから、設置場所でアイテムボックスから屋根を据え付けると言う荒技で上棟する。


屋根が完成すると、フィーナに温泉の温度が適温になるように水の魔石の術式を書き込んで貰った。


「浴槽はこんなもんでヨシかな」


出来上がった浴槽を見てみると、星空を眺めながら湯船に浸かれる贅沢な露天風呂が完成したことに満足。作業もひと段落ついたので休憩を取る。


「お疲れ様。おやつでも食べる?」


「ありがとう、いただくわ」


屋敷に転移をして貰って、虎の子のアイスクリームを取ってくると、水漏れチェックしながら排水溝に流し出した温泉に足を入れて、アイスクリームを一緒に食べる。


「うーん!甘くて、冷たくて美味しいっ!」と、足をバタバタさせ喜んでいる。


『やってる事は子供っぽくてかわいいけど、美女がやるとギャップが…最高だな』


いつもはまるで貴族令嬢のような洗礼された所作だけど、たまに見せるこういう幼い仕草が男心をくすぐり心をかき乱す。


「なんて幸せ。なんて贅沢なの」


『確かに…今までの人生でこんな幸せ感じた事なかったよな。決して結ばれない関係だから少し切ないや…』


既に何度目なのか分からないが、切ない恋心を強引に胸に押し込むと、再び作業を開始した。


「次は、何をしたらいい?」


「計画で言うと、次は脱衣場と洗い場と照明設置だな。天井に開いている窪みに光の魔石の設置をお願いしてもいいかな?」


「いいわよ。任されたわ」


別々に作業に取り掛かると、鉱山から持ってきた大理石をパネル状に創作スキルで大量生産してから、床面や洗い場を仕上げて行く。


その作業が終わると、フィーナに雑誌を参考にして貰い、椅子、桶、スノコを創作して貰っている間に、排水経路の側溝を鉄筋を格子状に張り巡らせて生コン施工して川まで繋いだ。


『おいおい、日本でもこの速さは異常だよ。魔法って建築の為にあるんじゃないかとすら思えて来たよ』


自分達の創作チート能力をフル活用しながら、ログハウスを創作して脱衣場が完成すると、夕方19時には入浴出来るところまで露天風呂温泉は完成した。


湯上り用に創作したベンチに二人で腰掛けて温泉の出来具合を眺めていると、家族で行った温泉旅行を思い出させる硫黄の匂いが…懐かしいさと同時にもう両親に会えないと思うと切ない気持ちになる。


「たったの一日で、こんな立派な施設を作るなんてほんと凄いわね」


「神様が与えてくれたスキルのお陰だな。それにオレのわがままに、フィーナが理解して協力してくれたからここまで立派な施設が完成したんだ。感謝するよ、ありがとう」


「なんだか、そう面と向かって言われると照れるけど嬉しいものね。あと知識が役に立ってるって言うのは分かるけど、地球の人々が全てタクトの様に出来る訳じゃないんだから少しは自信を持ちなさいよ」


「自信か…沢山の人達が苦労して作った物を、知識をひけらかして傲慢だと思われたくないんだよ。この技術や知識は地球の科学者、技術者、研究者、作業者達が試行錯誤して作り出したものばかりだからね」


「謙遜し過ぎるのも良くないと思うわよ。出来ない人から見ると嫌味に捉えられる場合もあるからね」


「日本人は謙遜は美徳と教育されて、結果的に自分を褒めるのが上手くないからな…自信過剰と受け取られない程度に認めるように努力はするさ」


チェックが終わると、新しい浴槽に、温泉の湯が張れるまでには時間があったので夕食にする事にする。


余った石で円を作って、その中に砂を敷き詰めて、その上に蒔きを並べて囲炉裏を作ると、下処理済みの川魚を串に刺して塩焼きにする。


ちなみに、食材は怖いのでクリーンの魔法で綺麗にして貰ってから保存している。虫や食中毒は怖いからね。


他のおかずを用意していると魚が焼きあがったので、作り置きしてあった、おにぎり片手に魚の塩焼きを食べてみる。


「うっ、美味い!こうなるとビールが飲みたくなるな!」


味付けは粗塩だけではあるが、皮はパリッと香ばしく、身は岩魚のような味がして、もの凄く脂がのっていて美味い。


「本当だ。美味しいわね。ビールって何?お酒か何か?」


「当たりだよ。今から温泉に入るから止めておくけど、また機会があったら飲むとしようか?」


「うふふ…楽しみだわ。お酒は結構好きだからね」


神界では、神様とよく飲んでいたらしい。魔法で酔いも二日酔いも治るそうだが、それでは酒を飲む楽しみが半減するんじゃねーか?


「それじゃ、もうそろそろ、温泉の湯も張れた頃だから温泉の方を見てくるよ」


「私は、後片付けしておくわね。もし出来ていたら先に入ってていいわよ」


「それじゃ、お言葉に甘えて、お先にご無礼しているよ」


鼻歌まじりに温泉に向かい到着をすると、脱衣場で服を脱いで、バスアメニティを取り出して洗い場に置くと、掛け湯をしてから体を洗い流して露天風呂に浸かる。


「凄くいい湯だな~、身も心も洗われるようだよ…疲れが引いていく気分で最高だよ」


そう、声を出しながら星空を眺めると、ここが異世界だと言う事を忘れそうになる。


『それにしても異世界に来てまで温泉に入れるなんて夢のようだ…』


そんな夢心地で温泉を堪能していると、かすかに音がして人の気配を感じた。


「だれかいるのか?」


目を凝らしてみてみると、湯煙の中から、フィーナが、バスタオルを巻いて入ってくるのが見えた。


いつもロングスカートで分からなかったが、長くむっちりとした脚線美の威力に『トックン』と言う音と共に心拍数が爆上がり。反射的に目線を逸らす。


「なっ、なんでここで来ちゃうわけ」


『神界にいて、擦れていないのは分かっているけど羞恥心っていうか、やる事が大胆過ぎるだろ!』


「そりゃ、頑張ったご褒美に背中でも流してあげようかな~って思ってだよ」


「こういうのって…いや、その何?物には順序というものが…あるんじゃないかな」


威力が凄まじ過ぎて自分が何が言いたいのか、分からなくなる。


「順序って、案外細かいわね。それに後ろなんか向いちゃって、どうしたの?何か居るの?」


「どうしたもこうしたも俺の国では、男女が一緒にお風呂には入る風習がないし目のやり場に困るじゃないか」


「神界にもアノースにも、温泉どころか湯に浸かる事がないから知らないわよ」


「それじゃ仕方ないね、って事にはならないんだってば!」


「細かい事はいいじゃないの。スキンシップよ。それに、私はタクトの眷属よ。ご主人様を労うのは当然じゃないの?」


『眷属って、そんなことまでしてるれるのか?いや絶対違う筈だ…』


「嫌なの?迷惑かな…」


フィーナは、悪戯っぽい笑顔を作ると首横にかしげる。


『あざとかわいすぎる…常識が通用しないから違うか…俺の身が持たねーよ』


「まっ!気にしないで、洗ってあげるわ!出てきなさいよ」


「気になるってば…でもせっかくの好意を無下にはできないし、おねがいしまふって、噛んじまったよ…」


「うふふ…動揺し過ぎじゃない?それに反応がおもしろいわよ」


もう自分で何を言っているのか分からないぐらい緊張をしながら、フィーナに背中を流して貰った。


「じゃ交代しようか?今度は私の背中を願いね」


『まじぃすかっ』


背中なら…と仕方が無く洗い始めるが、肌は絹のようにきめ細かく滑らかで白く透き通っていて、タオル越しからでも確認できるほど双山は大きい…そんな事を思っていると、我慢もついに限界を向かえて、ついに鼻血が出てしまった。


「駄目だ!鼻血が…」


「ちょっと大丈夫なの?」


時を移さず、脱衣場にあるアイテムボックスからティシュを取り出して鼻に詰めると、あまりにも自分の情けなさに苦々しく笑うしかない。


興奮して鼻血が出るなんて都市伝説だと思っていたが、極度の緊張に刺激が加わると鼻血は出るんだと25歳にして初めて知った。


少し落ち着くと、目線を夜空に逸らしながら温泉に浸かる。


「焚き附けちゃったみたいで、なんかごめん。まさかこんな事になるなんて思いもよらなかった…悪気はなかったの」


「謝ることは無いよ。でも刺激が強すぎるから、これからは背中を流すのは、かんべんして欲しいかな」


「分かったわ。控えるようにする。でもタクトの希望どおり温泉が出来て良かったね」


「ありがとう。フィーナが温泉を見つけてくれたお陰だよ。感謝してもしきれないよ」


「こちらこそありがとね。温泉の良さがわかったわよ」


「そう言って貰えて良かった。湯あたりする前に出ようかと思うんだけど、フィーナはどうする?』


「それじゃ、私も出ようかな」


それから温泉から出ると、寝間着に着替えてバベルに向って歩き出す。


「湯冷めすると風邪を引くし、転移は使えないの?」


「え~!せっかくだから夜空を一緒に見上げながら帰りたかったのに…まあいつでも出来るしいっか。ただ、転移スキルは神術だから内緒よ」


「神術には興味あるけど今は何も考えられないや…転移の事は誰にも言わないよ」


転移をすると屋敷の入り口まで一瞬で移動した。


「やっぱり転移って便利だよな」


「そうね、誰でも簡単に使えたら戦争とかに利用されたり、暗殺とかやりたい放題になっちゃうから神様が封印しちゃったのよ」


「そりゃそうだよな」


「2人ともかなり、魔力消費したから回復しなきゃだね」


屋敷に帰ると、温泉施設が載っている雑誌を見て、あれやこれやと検討してから、ベッドに入ると瞬く間に疲れて眠ってしまった。



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