東京の火消しと江戸の歌姫が出会うとき、物語は始まる
【2020年2月2日~改稿・再公開】
人は、時として出会うはずのない誰かと出会う。
その中には、時空を超えた出会い――奇跡と呼ばれるものもある。
そんな出会いを偶然で片づけてしまう人もいる。
しかし、出会った意味は必ずある。
渡清志郎とシオンの出会いもそうだった。
清志郎は、江戸時代から続く火消しの家系・渡の末裔。消防業務に携わる彼は、ある火災現場で、江戸時代に端を発する、常識では考えられない出来事に遭遇する。
日常が非日常に変わった瞬間、数百年の時を隔てて開かれる、運命の扉。そこには、呪われた運命に抗う、一人の歌姫・シオンの姿があった。
江戸と東京を舞台に繰り広げられる、水と火の壮絶な戦い。
過酷な運命に翻弄されながら戦いに身を投じる、清志郎とシオン。
これは、いつも真っ直ぐな眼差しと熱い心を忘れない二人の物語。
炎の向こうで二人を待つのは、希望? それとも、絶望?
※この物語はフィクションです。史実、人名、団体名ほか各種設定はすべて架空のものあり、実在のものとは一切関係がありません。