星村哲生

　ある日突然野良猫に身をやつしたシャム猫のイシャータ。 　彼女が住む世界は変貌を遂げ彼女自身も変わらざるを得なくなる。 　食べ物確保に始まり、縄張り、上下関係。さまざまな出会いと別…続きを読む

　小さい頃自分で作ったプラモをよすがに、自分だけの空想に浸った人は多いはず。 　この作品はそんな夢をど真ん中ストライクで実現させた逸品です。 　あまりにも濃ゆすぎるキャラクター。随…続きを読む

　子供の頃、自分で作ったプラモで自分だけのバトルに没頭したことがある人は多いはず。 　この作品は、そんな在りし日の夢を存分に発揮している。 　存在感十分の登場人物、舞台設定。そして…続きを読む

　魔物の跳梁跋扈する、近代化した日本、皇都。 　『かんなぎ』と呼ばれる異能を持つ者たちが魔物を狩り、なんとかその秩序と治安を守っていた。 　この作品のヒロインは『かんなぎ』であり…続きを読む

　「俺はネット小説界のダンゴムシ」、作者はこう公言する。 　昨今のウェブラノベでは全くメジャーではない、特撮、育成エッセイ、 　それに捕獲した動植物を食するエッセイ。これが作者の強…続きを読む

　ある日平穏な日常生活に信じられないような大事件が！ しかもそれを解決できるのは自分だけ。 　学生なら誰しもが（？）考えること。 　でもその方法が、とっても恥ずかしい、それどころか…続きを読む

　二つの単語を組み合わせてジャズセッションのように詩を作る。
　心が増えていくような、意外な組み合わせをどうぞ。

　あの偉人たちが、あの邪神が、あのヒーロー、ヒロインが？ 　というそれぞれの素材が主張し合いつつも、化学反応を起こして一級の エンターテイメントに仕上がっています。 　あの、メイン…続きを読む

　知らずにいたとはいえ、告白した相手の最も鬼門に触れてしまい、ビンタをくらう所から話は始まります。 　それから各月の最初の日、二人の関係が縮まるさまが描かれて短編とは思えない充実し…続きを読む

　性質上、レビュー上であまりつらつらと書けませんが短い中に
　情感描写、光景、感情に満たされた天候が描かれています。
　また読みに伺います。

　ごく一般的な常識人がオタクと付き合うストーリーはこのオタク文化が爛熟した日本で定着しつつありますが、本作は女の子が骨の髄までガンダムに浸かっている。それだけで頭一つ抜けた印象を受…続きを読む

　飲酒運転の車、電車、最後に飛行機と悲惨な事故で短い人生を終えた主人公。 　試練を越えたあと与えられるスキルに『不死の獣』を選択する。 　子供の身体になった挙句に廃墟へ転移した早々…続きを読む

　伝えにくいことを酒の力で書き切る。悪いこととは思いません。 　『東北県民は自己主張したがらない』、時として美徳と受け取られますが 　『何も考えていない』、『主張がない』とマイナス…続きを読む

　文章が辛口かつすっきりしで読後感が爽やかです。
　めらめらさん旋風、もっと広まれ―――！！

　日記形式でプロットの重要さ、キャラクターの作り方、人気作品を引用してのキーワードを提示など、分かりやすさにこだわったラノベ初心者にも７お薦めの入門書です。 　今現在書いている方も…続きを読む

　ここ３０年あたりでゲームもさまざまな変貌を遂げました。 　個人で経営しているゲームセンター、ゲームウォッチ、それからファミコン。 　ソフトではなくカセットと呼んでいたあの頃、ゲー…続きを読む

　日常の些細な事、読んだ本の内容。一日のスケジュール。 　食べたカレーのお肉。ＮＨＫＥテレのアニメ。９１歳になったおばあちゃん。その日起こったことを日記形式で書いています。 　ささ…続きを読む

　花の種類だけでなく、色の違いでも花言葉が変わってくるのを、このエッセイで知りました。 　自分の誕生花だけでなく、花に関連するコラムも充実していて読み応えがあります。 　こちらを書…続きを読む

　夜空に浮かぶ満月を見ると、その輝きでなんとも気分が高揚します。
　誰も近くにいないなら……吠えたいですねえ。

　子宝に恵まれる。少子高齢化社会の中においてめでたいことではありますが、その両親がまだ未成年、それもまだ在学中だったら。 　本人たちの気持ちだけでなく社会的立場に大きな変化が訪れま…続きを読む

　一読しただけで、『はい読みました、ごちそうさま』ではなく、繰り返して読んで仕事や実生活に生かしてみたい、そんなエッセイです。
　どんな名言、美辞麗句よりも血肉になる生きた文章を。

　ぐりとぐら、ぐるんぱのようちえん、そらまめくんのベッド、おおきなかぶ 三びきのやぎのがらがらどん、１００万回生きたねこ 、 　そして北斗の拳。 　幼少期、読み聞かせてもらった、…続きを読む

　主人公が少年とかでなく、職業兵士。待機中という日常を描くことで、さらにリアリティーを増しています。
　他の作品にも自然に期待大。

　小学１年の長女、年長組の長男、０歳８か月の次女、それに奥さん。 　子供たちの目覚ましい成長に一喜一憂し、国語の宿題を一緒に考えたり 　戦隊ヒーローの中の人の存在に気づく長男に驚い…続きを読む

　「俺がルールだ」「履歴書に書かれていることは……」「バイトに面接に来たやつは……」 　ぜひ……の部分は本編をお読み下さい。苦笑すること請け合いです。 　次はどんな自分ルールが炸裂…続きを読む

　これは電子情報空間内での盗みと、それに対して毅然と立ち向かった作者の闘いの記録です。 　『バレなければ大丈夫』、『あくまで似てるだけということで押し通す』、『アカウントを変えてし…続きを読む

　連日ニュースを賑わせているイチロー選手、彼もＢ型です。 　こう書くと『Ｂ型は全員イチローじゃない』とか反論されそうですが。 　実は『一度凝りだしたらなかなかやめない』、『世間の常…続きを読む

　大学一年、高校生までの多感さはないけども、社会人のようにすれてもいない。そんな時期の恋心が率直に描かれています。 　人は大人になるにつれ、物や事象、気持ちにも名前をつけてわかった…続きを読む

　短いながらも二転三転する恐怖。
　一番の恐怖は陥れようとしてそこに……。

　東北、何かと不便が多い地域ですが四季の美や情緒があり見る人の感性を刺激します。
　未来日記、つけたことないですが、有言実行してみたいものです。

　日光を浴びただけででんぷんを生成できる光合成。
　もしそれが人体の体細胞でできたら……
　画期的な技術がもし恐ろしい副作用があったら。
　ＳＦ的な展開、更新に期待大です。

　まずアイディアに一票。 　目前で次々と人がケガをしていき、持っている携帯電話、そして現在時刻でどんどん理性を奪われていく過程が秀逸。 　これを読んだら不注意運転を撲滅できそうです…続きを読む

　ある日、通っていた学校に降ってわいたような非常事態が発生して、その時颯爽と解決して女子にかっこいい所を見せられたら―――― 　そんなふうに考えることは誰しもあるはず。 　この短編…続きを読む

　阪神淡路大震災の当日、真冬の寒い日ということを今でもはっきり覚えています。 　遠く離れた場所にいても、２０数年経ったことを鮮明に記憶しているくらいだから、被災した人の心の傷は想像…続きを読む

　一体どんな人生を歩めば、小学生以来の友人をカモにできるのか。読んだだけでも胸が潰れるような思いになります。 　具体的なことを思い出すたびに自分の傷と向き合わざるを得ない思いにから…続きを読む

　ひとこと紹介を『魔王の朝は一杯のコーヒーから始まる』とでもしようかと思いましたが、こちらにしました。 　変に世俗的というか、おやじギャグ、メタ発言が多い魔王。 　それに様々な種族…続きを読む

　短い文の中に様々な感情とそれを表すかのような色が描かれています。
　彼女が傘を差して紫陽花の花束を持ってくる。
　その意味が分かった時、心に降る雨も意味を変えるのかもしれません。

　物語は現在の１月の冒頭から始まって、３年前の１２月。『僕』と片思いの相手フミとの出会うころに続いていく。 　ゆっくりと積み重なる二人の時間。 　距離を詰めたくてもフミには想い人が…続きを読む

　サイトの広告表示。ＰＣが自分専用ならいいですが家族と共用だと、ＣＭがアダルトなものだと何とも言えない気まずい空気が流れます。 　それを回避するには？　特別な知識がなくてもこれを読…続きを読む

　こんな高校実在してたのか？　ドラマだけの話じゃね？ 　と思ったあなた、この作品は想像や取材で書けるものではありません。 　アルファベットが書けず、基礎学力が根本からおぼつかない彼…続きを読む

　一般に旅行の醍醐味は数あれど、オタクの視点で見る観光地はことさらに面白く感じます。 　特に奥さんが歴史好き、旦那さんが鉄道、それも寝台特急など限定発着便が大好きとなると旅の模様は…続きを読む

　読んでいて情景の描写と共に心情を描いたところに心を打たれます。 　清らかな小川のほとりで咲く花は美しいです。 　でも様々な澱が流れ込んだ沼の中にあって、咲く花に価値を見出せる、そ…続きを読む

　旦那さんが国内の貨物船勤務。その形態は３か月船の上にいてその後１か月が丸ごと休日。この変則的な形態が家族にどんな影響を及ぼすのか、ある意味克明にある意味セキララに書かれています。…続きを読む

　井上円了、江戸時代から大正時代と激動の時代を生きた教育者で妖怪学の第一人者です。 　妖怪の正体を定義づけ分類していくことによって、人間社会や心理を読み解く、なんとも興味深いです。…続きを読む

　一口に映画といっても新作を劇場で楽しむ。最近なら月額契約で見放題。 　色々ありますが、やはり主流はレンタルショップで七泊八日でしょう（断言）。 　このエッセイでは新旧様々な映画を…続きを読む

　このサイトがオープンした初日、プロ作家さんと出版編集者とのやり取りが赤裸々に描かれたノンフィクションに始まり、ネット作法を度外視した無差別フォローや未読作品に無責任な評価、レビュ…続きを読む

　ナマズ、ノイチゴ、ハタケシメジ、アケビ、スッポン、アメリカザリガニ、レンギョ、ウサギ――――。 　この秩序のない動植物の羅列はなんだろうか？　これは本作の作者が半生をかけ、手に入…続きを読む

　自分はなぜ怒るか、今まで考えたことがありませんでした。 　物事が上手くいかない、思い通りにならない、満たされない。様々な理由があります。 　その時の精神状態、解析、対処方法を多角…続きを読む

　作者さんのどの作品もそうですが、丁寧な描写が短い作品に確かな輪郭と細やかさを与えています。 　個人的に槇原敬之さんの『遠く遠く』を思い出しました。 　誰しもの、心の原風景に触れ…続きを読む

　真に迫る描写に心を打たれます。
　『僕』は生きながら『そこ』を見たのかもしれません。