見えるもの、自分の感情に名前をつけず、ただ慈しみ、愛おしむ。

 大学一年、高校生までの多感さはないけども、社会人のようにすれてもいない。そんな時期の恋心が率直に描かれています。
 人は大人になるにつれ、物や事象、気持ちにも名前をつけてわかったつもりになっていきます。
 ただ、知識が増えることで見えなくなる、感じなくなることが増えるのもまた確かな事。
 この短編のラストのように、自分なりの答え、名前を探してみるのもいい、そう思いました。

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