一個20円。でも投げ売りでない惣菜部門が舞台のラブコメをどうぞ。
- ★★★ Excellent!!!
スーパーの惣菜コーナー。買う側からすれば、作る手間ひまもいらずに手軽に揚げ物、サラダ、お寿司が(時間次第では値引きされて)安く手に入る、まさに庶民の味方。
でもその裏側、バックヤードの業務形態、人間関係は――――
なんとなく、でもはっきりと決められてしまう上下関係。
圧の強い人間に対して、気が弱い相手は内面では面白くなくても、場の趨勢に従ってしまう。
この作品のヒロインも、そんなごく普通のアラサーの女性店員。
できる限り波風を立てず、職務を全うして日々を送っていました。
そんな中、新しく入ってきた男性パート店員は――――
舞台がスーパーの中ということもあり、派手派手しいイベントではなく、時節に沿った総菜を作っては店内に並べ、閉店時間間際に値引きシールを貼って、完売、あるいはロスが出ないようにする。
そんな中で、ゆっくりと、でも確実に変化していく関係を追っていくのがよいです。
最終話、タイトルに対して一つの回答が示されます。
昔から一家団欒の象徴のような食べ物のコロッケ。日常のほっこりを味わいたい方、どうぞ。
個人的には、たっぷりのマヨネーズと和辛子で、ビールと……(-_-).。o○0〇