好きな人の幸せを願い、彼女は哀しき直方体に。息を呑むラブコメです。

 いい意味でのタイトル詐欺に始まり、物語は少年少女の淡恋心を描く流れに。
 そんな二人を引き裂くかのような戦争。
 個人ではどうにもならない抜き差しならない状況。そこで彼女が取った選択は――――

 最後まで一気に読ませるのは、作者さんの笑い、暴力性、それらを包み込むような切なさと最後に見出せる希望。それを書き切るセンスがそうさせるのでしょう。
 これを読んだら、街中の自販機を見る目が変わるかも。

 初見の方、これがロッキン神経痛クォリティです。一度入り込んだらハマること間違いなし。

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