ただひたすらに一途な自己犠牲

誰が何のために始めたのかもわからずに、年端も行かない子供たちまで前線に送られる狂った戦争の終局面。
幼なじみの女の子が男の子を助けるために改造を受け入れる…というモチーフは、最終兵器彼女に通じるところがあります。
自動販売機という誰がどうみても初めはネタとしか思えない迷彩が、読み進めるにつれて笑えなくなっていく、全てがあり得てしまいそうに歪んでいく、そんな戦時の価値観。
お互いの思いやりがただひたすらに純愛なのが余計に胸狂おしい、表現力の塊です。

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