ラストステージ:あるいは海空ひかりの電子的復活

作者 雪星/イル

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★★★ Excellent!!!

今年の紅白歌合戦で話題をかっさらっていった,昭和の大スターのAI。国民的人気の大人物だったとはいえ,死者の人格を模倣することが倫理的に赦されるのか…と議論を呼んだのは記憶に新しいですね。

この物語はそんなタイムリーなテーマに対して喜劇的に,けれども鋭く問題提起してくる作品です。

主人公は再現された大スターのAI人格。
模倣人格に自意識があったとしたら,それはプログラムによってのみ決定されるのか?あるいはその器となる,紛い物の身体にも影響を受けるのか?
作者様の別作「わたし・' わたし '・" わたし "」と同様,「自分」という感覚の不思議さをじっくり考え直させてくれました。

★★★ Excellent!!!

かつて、芸能界で大成功を収めた海空ひかりは、かつて生まれ育った部屋と瓜二つな部屋で目を覚ます。

海空ひかりは、すかさず、その中から飛び出して、他を探索していると今度は瓜二つの自分と出会した。

果たして本物はどちらなのか?
そして、現れるまた別の海空ひかり。

一体この場で何が起こっているのか?
そして、本物の海空ひかりは誰なのか?

かなり濃厚なSFストーリー!
この世界が現実なら、死など恐るるに足らない。

是非、ご覧ください!