絶望と友達になった僕たちにもう怖いものはない

すごくオーミ先生な世界でした。救いの無いような,希望が遥かに垣間見えるような,でもやっぱり絶望的で,メルヘンチックなホラー。地獄のような輪廻の中で秒刻みに死の恐怖が近づいてくる中,残りわずかな時間でも正気と命をドブに捨てることは人間としての本能が許さない。
333回の責め苦の後で待ち受けるものは正気か狂気か,それは読者の想像次第です。

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