もう飛行機には乗れない、と思った。でも、

ループする恐怖の3分間。3分て長すぎる。
お祈りする?手紙を書く?電話をかける?迷っている間に過ぎそうな、何ひとつ無し得ないで終わりそうな3分間。
何度目で諦めがつくでしょう。恐怖の感情って磨り減ったり、目減りしたりしないかしら。墜落死の衝撃まで記憶に残ったままのループなんて、いっそ時間に猶予ないほうがマシに思えてしまう。記憶無くしてしまえれば楽でいいのに。
当分飛行機には乗れない。乗らずにすむなら乗りたくない。きっとこの話を思い出す。無事に着陸して機体が停まるまで、繰り返し、繰り返し。そのうち諳じてしまえるかも。
どうしても乗らなきゃならなくなったら、手荷物にどの本を入れておこう?上空でカクヨムにアクセスできるかな?とかこれまでに無い悩みが増えそう。
そして最後に機内で乗客を見て、見知った顔があれば離陸直前でも降りるのが、最善の予防的措置になるのかな。

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