「すごい……親父が熱中するわけだ」

 ごく一般的な常識人がオタクと付き合うストーリーはこのオタク文化が爛熟した日本で定着しつつありますが、本作は女の子が骨の髄までガンダムに浸かっている。それだけで頭一つ抜けた印象を受けます。
 息を吸って吐くように出てくる名言、映画館の椅子の座り方にまでこだわるヒロインの生きざまには、感銘すら覚えます。
 これは、魅せられました。

 『悔しいけど……僕は男なんだな』

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