『暑い。冷えたコロナビールを飲みたい。ライムをたっぷり絞って塩を舐めながら飲みたい。』この一文を見て喉が渇くならば、この物語はその“渇き”を間違いなく潤してくれることでしょう。 ポストアポカリプスな世界を現実味溢れる描写で表現し、その臨場感と人間臭さがアダルトなロボット物の様相を呈しつつ、ピーキー機体でジャイアントキリングという厨二心に響く展開も。男なら誰しも憧れる、ハードボイルドな世界を堪能あれ!(編集者ピックアップ/文=編集 SK)
硝煙、泥臭さ、生々しい人間性と、近頃は綺麗なロボットものが多い気がしますが、やはりこういうロボットものが断として一番!
この作者は本当にロボ知識がないのだろうか?ボブは訝しんだここまで圧倒的な描写と人型兵器への移行などなどリアルロボットものを考える上で避けて通れない展開もすっと通して世界観に組み込む手腕に脱帽かつ尊敬してしまいました。
ロボ知識が無くても伝わるハードボイルドさに心を打たれ……いや、撃ち抜かれました。こういう泥臭さが伝わってくる小説が大好物です。ロボに格好良さや、全てを破壊する超兵器なんて無くても良い。ロボと相棒を信じて戦場を縦横無尽に駆け回り、そして標的を仕留めるのみ。荒廃した世界観とキャラの性格がボトムズを彷彿とさせ、益々共感してしまいます。
旧タイトルは「ロボ知識のないものがロボモノを書くとこうなる」と題していますがとてもそうとは思えない重厚なリアルロボット物。「お前絶対ロボットものの知識しこたま持ってるだろ!」と突っ込みたくなるような出来。主役のロボがなぜ人型でなくてはならないのかがスッと、それでいてしっかりとした説得力を持って入ってくるのは見事。濃厚な味わいなのに全然くどくなく、胃にもたれる事も無いとんでもない料理みたいなもんです。ロボットものが好きな方はもちろん、戦争ものが好きな方も楽しめるロボット戦記、お勧めです。
雰囲気がいい。動きがいい。メリハリが効いている。楽しみです。
本当はロボット描いた事があるんじゃないでしょうかね?そう思いたくなるほど、ロボ描写が細かいって言わざるを得ないです。ジャンル的にはボトムズみたいな本格的リアルロボット戦記ですが、読んでいるだけでも泥臭さが伝わってくるかと思います。ぜひ読んではいかがでしょうか?
主人公が少年とかでなく、職業兵士。待機中という日常を描くことで、さらにリアリティーを増しています。 他の作品にも自然に期待大。
細かい事はいいんだよ。ロボットのバトルが書きたいんだよ!熱い想いを感じる良作です。連作のプロローグにもなるし、連作の中の一場面にもなる。勢いのあるロボットバトルを見事に抜き出してます。やっぱりピーキー機体て燃えるよね!
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