柔らかな風合いで描かれる優しい恋愛小説、主人公が癒される場所とは。

 物語は現在の1月の冒頭から始まって、3年前の12月。『僕』と片思いの相手フミとの出会うころに続いていく。
 ゆっくりと積み重なる二人の時間。
 距離を詰めたくてもフミには想い人が――――そう思っていつも二の足を踏む主人公。
 独特な感性と言動のフミ、その言動に一喜一憂してしまう主人公の心の距離感がじれつつもなんとも温かいです。

その他のおすすめレビュー

星村哲生さんの他のおすすめレビュー473