こちらの作品自体は今から5年ほど前のものにはなりますが、受けた被害とそれによる心の傷の深さは、計り知れないものなのでしょう。読んでいて、胸が痛みました。でも実際に、こういった行為をする輩というのは存在します。
今の時代、いろんな創作者たちが自分で考えて作り出した作品をネットに簡単にアップできる時代にはなりました。しかしそれと同時に他人がその内容を盗み、自分が作り上げたかのように振舞う人間も多くなりました。盗作は立派な犯罪です。極論ですがもっと簡単に言えば、パクリ行為は犯罪です。
だけどSNSが盛んになったこの時代では、それをいまいち理解できてない人もいるんじゃないかな、とも思っています。よくSNSでは、いろんな創作者たちが自分の作品を取られた等の被害を訴える記事が流れてきます。
今は簡単にいろんな技術に溢れている作品たちと触れ合えますが、だからと言ってその技術や作品を丸ごと盗んでいいという理由にはなりません。「これはパクリじゃなくてオマージュだ」、「世の中に出回ってる版権だって、何かの作品の影響を受けているんだ」、「パクられたところで少しぐらいわからないだろう」、「誰も傷付けない創作物なんてないんだ」だなんて戯言は通用しません。そんな戯言が通用するというのなら、このエッセイは生まれていないんだろうと思います。
盗作やパクリを正当化している人たちには通用しないかもしれませんが、今一度このエッセイを読んで考えてほしいものです。そう言った行為をすることが、いかにどれだけ作者の心を傷つけるのか。そしてその結果、自分に何が返ってくるのか。いち創作者として、それらは恥ずべき行為なのだと理解してほしいです。
大変なご苦労をされたことが、文面から伝わってきました。
盗作というのは、本当に、人の尊厳を傷つけるものですね。
相手の御仁というのは、それにしてもふてぶてしい寝言ばかりを並べた割には、警察に逮捕されたらそのザマでしたか。
私の場合は、盗作こそされていないですが(するほどの文筆力もないけど)、ブログでしつこく絡まれ、相手を特定して裁判に持ち込み、さらには、その御仁についた弁護士もからめ手で訴えて、徹底的に叩きのめしたうえで、取り下げてやりました。
今からちょうど10年前、それこそ私が「厄年」の年の話です。
いずれにせよ、こういうもめ事は、辛いものです。
これは、無料で公表されているアマの小説が盗作され、その犯人が警察に捕まるまでのリアルな話。
つまり、カクヨムで作品をあげているすべての人にとって他人事ではない話。
さらに、無料で公表されるアマ作品の著作権侵害による逮捕という、日本でそれまで前例のなかった事件でもある。
私たちがもし同じ目にあったら、この事件を参考にして戦うことができる。警察も動きやすいだろう。すでに前例があるのだから。
でも、前例があるケースを戦うのと、まったく前例のないケースを戦うのとでは被害者の負担は雲泥の差がある。
その一人目となって戦ってくださったこと、前例を作ってくださったことに、最大限の敬意と感謝を表したい。
作者さんはご自分の作品と、お友達の作品を守るために戦ったのでしょう。けれどそれは、その背後にいる私たちのようなたくさんのアマ作家の作品を守ったことにも繋がる偉業ともいえるものでした。
本当にありがとうございました。
無料だろうが有料だろうが、名作であっても、例え駄作だと言われたとしても、作品には作家の魂が込められています。
どんなにもっともらしいことを振りかざしたり、例えそれが歪んだ善意であったとしても、盗作が被害にあった作家に与える精神的苦痛は計り知れません。
無料で公開している上に、デジタルテキストであるために、Ctrl+C,Ctrl+Vのたった2つの作業でいともたやすく盗作ができてしまいます。
この作品は無料のWEB小説で盗作被害に遭われた作家さんと、その加害者の顚末が実録に近い形で記されています。
(作中ではフィクションと記されていますが、非常に生々しく描写されています)
自分の大切な作品を守るために、是非ご一読をお勧めします。
よく書いてくださいました。
読んでいて、私も辛い気持ちになりました。
盗作は、動機が善意だろうと悪意だろうと許されない行為です。
心身を削って生み出された作品。それを愛でるのは読むこと、評価することであって、コピーをばらまくことではありません。それは作品軽視です。決して赦せません。
オリジナルこそが総てです。
オリジナルを尊ぶことが、読者には求められているのです。
お辛い記憶を辿ってまで記してくださって、本当にありがとうございます。
このテキストが浅薄な不心得者のストッパーとなりますように。
そしてまた書き手の皆さまも、自衛のために是非、読まれることを強くお奨めいたします。